問題
問65
条件①～⑤によって、関係データベースで管理する“従業員”表と“部門”表を作成した。“従業員”表の主キーとして、最も適切なものはどれか。
【条件】
① 各従業員は重複のない従業員番号を一つもつ。
② 同姓同名の従業員がいてもよい。
③ 各部門は重複のない部門コードを一つもつ。
④ 一つの部門には複数名の従業員が所属する。
⑤ 1人の従業員が所属する部門は一つだけである。
- “従業員番号”
- “従業員番号”と”部門コード”
- “従業員名”
- “部門コード”
[出典：ITパスポート試験 令和4年度 問65]
スポンサーリンク
正解
正解は「ア」です。
解説
正解は「ア」の「従業員番号」です。従業員表の主キーとして最も適切なものは、各従業員を一意に識別できる「従業員番号」です。条件①により、各従業員は重複のない従業員番号を持つため、これを主キーにすることで各従業員を一意に識別できます。条件②により、同姓同名の従業員が存在する可能性があるため、名前を主キーにすることは適切ではありません。
イ(従業員番号と部門コード):
従業員番号だけで一意に識別できるため、部門コードを含める必要はありません。
ウ(従業員名):
同姓同名の従業員が存在する可能性があるため、名前を主キーにすることは適切ではありません。
エ(部門コード):
部門コードは部門を識別するためのものであり、従業員を一意に識別することはできません。
難易度
普通
この問題はデータベースの基本的な知識を問うものであり、IT未経験者でも理解しやすい内容です。ただし、条件を正確に理解し、適切な主キーを選択する必要があるため、やや難しいと感じる人もいるかもしれません。
スポンサーリンク
用語補足
主キー：
主キーとは、データベースのテーブルにおいて各レコードを一意に識別するためのフィールド（列）のことです。例えば、従業員表では「従業員番号」が主キーとなります。
関係データベース：
関係データベースとは、データを表形式で管理し、各表（テーブル）間の関係を定義するデータベースのことです。SQL（Structured Query Language）を用いてデータの操作や検索を行います。
対策
データベースの基本的な概念と設計について学び、特に主キーの役割と選定方法について理解を深めることが重要です。また、実際にデータベースを構築し、主キーを設定する練習を行うことで、理解が深まります。具体的な例題を解くことで、より実践的な知識を身につけることができます。
