問題
問57
CPU、主記憶、HDDなどのコンピュータを構成する要素を1枚の基板上に実装し、複数枚の基板をラック内部に搭載するなどの形態がある、省スペース化を実現しているサーバを何と呼ぶか。
- DNSサーバ
- FTPサーバ
- Webサーバ
- ブレードサーバ
[出典:ITパスポート試験 令和3年度 問57]
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正解
正解は「エ」です。
解説
ブレードサーバとは、CPU、主記憶、HDDなどのコンピュータの基本構成要素を1枚の基板(ブレード)上に実装し、複数枚のブレードを専用のラック内に収容することで、省スペース化を実現するサーバの形態です。選択肢「エ」の「ブレードサーバ」が正解です。
通常のサーバは個別の筐体にCPUやストレージが搭載されますが、ブレードサーバは各ブレードに必要な構成要素を集約し、複数のブレードを1つの筐体(ラック)にまとめることで、省スペース化と管理の効率化を実現します。この方式では、電源やネットワークインターフェースなどの共通部品を共有できるため、設置や運用のコスト削減につながります。例えば、大規模データセンターでは、ブレードサーバを活用することでサーバの密度を高め、設置スペースを節約しながら性能の向上を図ることができます。
ア(DNSサーバ):
DNSサーバは、ドメイン名とIPアドレスを対応付ける役割を持つサーバであり、ブレードサーバの形態とは関係ありません。
イ(FTPサーバ):
FTPサーバは、ファイルの送受信を管理するためのサーバであり、省スペース化とは直接関係ありません。
ウ(Webサーバ):
Webサーバは、インターネット上でWebページを配信するサーバであり、ブレードサーバという形態ではなく、機能に関する用語です。
難易度
普通
ブレードサーバの概念を理解していれば、比較的容易に解答できる問題ですが、一般的なサーバの種類との違いを整理しておくことが重要です。
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用語補足
ブレードサーバ:
省スペース化を目的としたサーバの形態で、CPUやメモリを基板(ブレード)に実装し、ラック内で複数のブレードを統合することで効率的な運用が可能になります。
サーバラック:
複数のサーバ機器を効率的に設置・運用するための収納ラックであり、ブレードサーバの運用に適しています。
対策
ブレードサーバの仕組みと特徴を理解し、一般的なサーバと比較しながら整理することが重要です。特に、設置スペースの削減や運用コストの削減など、企業のITインフラ管理におけるメリットを把握することで、試験で適切な選択がしやすくなります。