問題
問56
以下のうち、ウォーターフォール開発の特徴として最も適切なものはどれか。
- 短い期間で反復的にリリースする
- 顧客と頻繁にコミュニケーションをとる
- 工程ごとに明確な完了基準があり、前工程に戻りにくい
- スコープは柔軟に変えてもよい
正解
正解は「ウ」です。
解説
ウォーターフォール開発は、ソフトウェア開発における代表的な手法の一つで、各工程(要件定義、設計、実装、テスト、運用など)を順番に進めていく直線的な開発モデルです。正解の「工程ごとに明確な完了基準があり、前工程に戻りにくい」という特徴は、ウォーターフォール開発の本質を正しく表しています。
各段階でレビューや承認が行われ、一度完了した工程には基本的に戻らない前提で進むため、計画通りに進めやすい反面、変更への柔軟性が低いという課題があります。
例えるならば、家を建てる過程に似ています。基礎が完成してから間取りを変えることは難しいように、ウォーターフォールも前工程に戻るのが難しいのです。この特徴があるため、要求がはっきりしていて変更が少ないプロジェクトには適しています。
- ア(短い期間で反復的にリリースする):
この特徴は「アジャイル開発」の特徴であり、ウォーターフォール開発とは対照的です。ウォーターフォールでは一度に全体を作り上げるのが基本です。 - イ(顧客と頻繁にコミュニケーションをとる):
これもアジャイル開発の特徴です。ウォーターフォール開発では、最初の要件定義段階で顧客とやり取りを行い、その後は工程ごとに進むため、頻繁なコミュニケーションは行いません。 - エ(スコープは柔軟に変えてもよい):
スコープ(作業範囲)を柔軟に変更するのはアジャイルの考え方で、ウォーターフォールでは計画に従って厳格に進めるため、スコープ変更は原則困難です。
難易度
この問題は「ウォーターフォール開発」の特徴を問う基本的な問題で、IT未経験者でも比較的取り組みやすい内容です。選択肢の中にはアジャイル開発の特徴が混ざっており、それとの違いが分かれば正解にたどり着きやすく、基礎知識の確認にも適しています。
用語補足
ウォーターフォール開発:
要件定義から運用までの工程を段階的に進める開発手法です。一方向に流れる滝のように各工程が進行することから「ウォーターフォール」と呼ばれます。
アジャイル開発:
小さな機能単位で反復的に開発とテストを行う開発手法で、顧客との継続的な対話と柔軟な対応を重視します。短期間で成果物をリリースし、改善を繰り返すことが特徴です。
スコープ:
プロジェクトで実施する作業の範囲や目標のことです。ウォーターフォールでは事前にスコープを決めて進めますが、アジャイルでは柔軟に見直すことがあります。
対策
ウォーターフォールとアジャイルといった代表的な開発手法の違いを理解することが大切です。それぞれの特徴、メリット・デメリットを表で整理して覚えると効果的です。過去問で出題された際の選択肢も確認し、アジャイル的な特徴との違いを区別できるようにしておきましょう。

