問題
問43
以下のうち、「ITサービス継続計画(ITSCM)」に関する説明として最も適切なものはどれか。
- 開発スケジュールを遵守するためのチェックリスト
- 新規サービスの企画内容をまとめた計画書
- 災害や障害発生時にITサービスを早期復旧させるための計画
- 経営層の意思決定手順を記載した文書
正解
正解は「ウ」です。
解説
正解は「災害や障害発生時にITサービスを早期復旧させるための計画」です。ITサービス継続計画(ITSCM: IT Service Continuity Management)は、自然災害やシステム障害などの緊急事態が発生した際に、重要なITサービスをできるだけ速やかに復旧し、業務の継続を可能にするための計画や対策を指します。
この計画は、被害を最小限に抑え、事業活動の停止期間を短くすることを目的としています。 例えば、大規模な地震でデータセンターが被害を受けた場合でも、ITSCMがあれば代替のシステムやバックアップから迅速にサービスを再開できます。これは企業にとって非常に重要で、サービス停止による損害や信用失墜を防ぐ役割を果たします。
一方、選択肢の他の内容はITSCMの説明としては誤りです。開発スケジュールのチェックリストや新規サービスの企画書はITプロジェクトの管理や企画の領域であり、経営層の意思決定手順は経営管理の文書にあたります。ITSCMはあくまでも災害や障害時のITサービスの継続と復旧に関する計画であることを理解することが大切です。
ア(開発スケジュールを遵守するためのチェックリスト):
これはプロジェクト管理の一部であり、ITサービス継続計画とは関係ありません。
イ(新規サービスの企画内容をまとめた計画書):
新サービス企画は事業計画やマーケティングの領域で、ITSCMの内容とは異なります。
エ(経営層の意思決定手順を記載した文書):
これは経営管理やガバナンスの文書であり、ITサービスの継続計画とは直接関係がありません。
難易度
本問題はITサービス継続計画(ITSCM)の基本的な役割を問う問題です。IT未経験者でも防災や障害対応の一般的なイメージから理解しやすいため、比較的易しい問題です。ただし、ITSCMと他の計画書や管理資料の違いを正確に区別できるかがポイントとなり、中程度の知識が必要です。
用語補足
ITサービス継続計画(ITSCM):
災害や障害発生時にITサービスを迅速に復旧し、業務の継続を可能にするための計画です。例えば、大地震でシステムが停止した際に、バックアップサーバーでサービスを復旧する手順を定めます。
障害復旧(DR):
システム障害発生後に機能を復旧させることを指し、ITSCMの重要な要素です。例えば、データセンターの停電からの復旧作業が該当します。
事業継続計画(BCP):
災害や事故などで事業が中断した場合に備え、重要業務を継続するための計画全般です。ITSCMはこのIT関連部分を担当します。
対策
ITSCMの目的と役割を理解し、関連する用語との違いを明確に区別できるようにしましょう。特にBCP(事業継続計画)との関係や、具体的に何を対象とする計画かを整理すると解答しやすくなります。過去問や例題で繰り返し確認して理解を深めることが効果的です。

