問題
問42
ソフトウェア開発のテスト工程において、ホワイトボックステストに該当するものはどれか。
- ユーザー視点での操作確認を行う
- プログラム内部の処理構造を確認する
- ブラックボックステストの結果を比較する
- ソフトウェアのインストール手順を検証する
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正解
正解は「イ」です。
解説
正解は「プログラム内部の処理構造を確認する」です。ホワイトボックステストはソフトウェアの内部構造や動作を理解したうえで、実際のコードの流れや条件分岐、ループなどを詳細に検証するテスト方法です。プログラムの内部ロジックに基づいてテストケースを設計し、不具合の原因を詳細に追求することができます。
これに対してブラックボックステストは、ソフトウェアの内部構造を知らずに、外部からの入力と出力の動作を確認するテストです。ユーザー視点で操作を確認したり、機能が期待通りに動作するかをチェックします。たとえば、スマートフォンのアプリを操作して画面が正しく表示されるかどうかを確かめるのはブラックボックステストに当たります。
日常の例えでは、ホワイトボックステストは自動車のエンジン内部を分解して各部品が正常に動いているかを調べること、ブラックボックステストは運転席に座って車が問題なく走るかを確認することに似ています。ソフトウェア開発では両方のテストが重要で、それぞれの目的に応じて使い分けられます。
ア(ユーザー視点での操作確認を行う):
これはブラックボックステストに該当し、ホワイトボックステストではありません。
ウ(ブラックボックステストの結果を比較する):
ホワイトボックステストは内部構造の確認であり、ブラックボックステスト結果の比較は該当しません。
エ(ソフトウェアのインストール手順を検証する):
インストール手順の確認は機能テストの一種であり、ホワイトボックステストの範囲外です。
難易度
本問題はホワイトボックステストとブラックボックステストの違いを理解しているかを問う基礎的な問題です。ソフトウェア開発経験がない初心者にはやや専門用語が難しく感じられますが、テストの基本概念を覚えれば解答しやすいため、難易度は初級から中級の間といえます。
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用語補足
ホワイトボックステスト:
ソフトウェアの内部構造や処理内容を理解し、それに基づいてテストケースを作成して実施するテスト方法です。例として、プログラムの分岐ごとに動作を確認します。
ブラックボックステスト:
ソフトウェアの内部構造を知らずに、入力と出力の動作を確認するテストです。例えば、スマホアプリの画面操作が正常かをチェックします。
テスト工程:
ソフトウェア開発の中で、不具合を発見し品質を保証するために行う段階のことです。設計、実装の後に行われます。
対策
ホワイトボックステストとブラックボックステストの違いを明確に理解することが重要です。用語の意味やテストの目的を整理し、具体例をイメージすると覚えやすくなります。過去問や模擬問題で繰り返し確認して区別できるようにしましょう。