問題
問11
貸借対照表から求められる、自己資本比率は何%か。

- 40
- 80
- 125
- 150
[出典:ITパスポート試験 平成30年度春期 問11]
正解
正解は「ア」です。
解説
自己資本比率とは、企業の総資本(資金の合計)のうち、返済する必要がない自己資本(純資産)がどれくらいの割合を占めているかを示す指標です。この比率が高いほど、会社の財務基盤が安定しており、倒産しにくい健全な経営状態であると判断できます。 計算式は「自己資本比率 = (自己資本 / 総資本) × 100」で求められます。 まず、貸借対照表から各数値を把握します。
- 総資本(資産の部合計):流動資産合計(100百万円) + 固定資産合計(500百万円) = 600百万円
- 自己資本(純資産の部):株主資本(240百万円)
これらの数値を計算式に当てはめると、 自己資本比率 = (240百万円 / 600百万円) × 100 = 40% となります。 これは、会社が持っている全ての財産のうち、40%が自分たちで調達した返済不要なお金である、という意味です。一般的に自己資本比率が高いほど、外部からの借入に依存しない安定した経営ができています。
イ(80):
自己資本比率は、自己資本を総資本で割ったものです。80%になる計算にはなりません。
ウ(125):
自己資本比率は通常100%を超えることはありません。125%になる計算は誤りです。
エ(150):
自己資本比率は通常100%を超えることはありません。150%になる計算は誤りです。
難易度
この問題は、企業の財務状況を示す「自己資本比率」の計算に関するもので、ITパスポート試験のストラテジ系でよく出題されます。計算式を正確に覚えていれば、貸借対照表の各項目を正しく読み取り、計算するだけで解答できます。特に難しい数学的な知識は不要で、基本的な四則演算ができれば解けるため、初心者でも取り組みやすい問題と言えます。計算ミスに注意し、落ち着いて取り組むことが大切です。
用語補足
自己資本比率:
企業の総資本(全体の資金)のうち、返済の必要がない自己資本(純資産)が占める割合を示す財務指標です。例えば、会社が100万円の資金を持っていて、そのうち60万円が返済不要な自分のお金なら、自己資本比率は60%になります。
貸借対照表:
ある時点での企業の財政状態を示す書類です。資産(持っているもの)、負債(借金)、純資産(自分のお金)の3つの部分で構成されており、「会社が何を持っていて、どうやって資金を調達したか」が一目で分かります。家の財産目録のようなものです。
総資本:
企業が事業活動のために持っている全ての資金の合計です。これは、資産の合計額と同じ意味になります。例えば、会社が建物や現金、売掛金など全てを合わせて1億円持っている場合、この1億円が総資本です。
株主資本:
株主が出資したお金や、会社が稼いだ利益を内部に蓄積したもので、返済の義務がない資金のことです。貸借対照表の「純資産の部」に含まれます。会社にとって、いざという時に使える安定した資金源です。
対策
この問題を解くためのポイントは、「自己資本比率」の計算式を正確に理解しておくことです。自己資本比率 = (自己資本 / 総資本) × 100 であることを必ず覚えましょう。貸借対照表から「自己資本(純資産の部にある株主資本)」と「総資本(資産の部の合計)」の数値を正しく読み取ることが重要です。計算自体は単純な割り算と掛け算なので、落ち着いて数字を代入し、電卓の使用が許可されていれば活用して計算ミスを防ぐようにしましょう。

