問題
問34
企業の業務運営における PDCAサイクルのうち、業務の実行状況を KPI に基づいて測定,評価するものはどれか。
- P
- D
- C
- A
[出典:ITパスポート試験 平成30年度春期 問34]
正解
正解は「ウ」です。
解説
PDCAサイクルは、Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善)の頭文字を取ったもので、業務を継続的に改善していくためのフレームワークです。このサイクルの中で、C(Check)は「評価」の段階を指します。業務の実行状況を客観的な指標であるKPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)に基づいて測定し、目標達成度や計画とのずれがないかなどを評価する活動が該当します。
例えば、Webサイトの改善プロジェクトであれば、計画(P)で「訪問者数を20%増やす」という目標を立て、施策を実行(D)します。その後、Google Analyticsなどのツールを使って「実際の訪問者数はどれだけ増えたか」というKPIを測定し、目標達成度を評価(C)するのです。この問題では「業務の実行状況をKPIに基づいて測定,評価する」とあるため、評価段階であるCが正解となります。
ア(P):
P(Plan)は、目標設定や計画立案の段階です。まだ業務を実行したり評価したりする前の段階なので、本問題の記述には該当しません。
イ(D):
D(Do)は、計画に基づいて実際に業務を実行する段階です。測定や評価は実行後の段階で行われるため、本問題の記述には該当しません。
エ(A):
A(Action)は、評価結果に基づいて改善策を講じる段階です。測定や評価はActionの前の段階で行われますので、本問題の記述には該当しません。
難易度
この問題は、PDCAサイクルというビジネスフレームワークの基本的な知識が問われています。PDCAの各要素(計画、実行、評価、改善)を正確に理解していれば、比較的容易に解答できるでしょう。特に、KPIが「評価」の段階で使われる指標であることを知っていれば、自信を持って「C」を選択できます。IT未経験者でも、それぞれの段階の意味を日常生活の例に当てはめて考えれば理解しやすい問題です。
用語補足
PDCAサイクル:
PDCAサイクルとは、業務を継続的に改善していくための管理手法です。Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Action(改善)の4つのステップを繰り返すことで、品質や効率を高めていきます。例えば、料理のレシピ(Plan)を作って実際に料理(Do)し、味見(Check)をして次にどう改善するか(Action)を考えるサイクルに似ています。
KPI (Key Performance Indicator):
KPIとは、組織や個人の目標達成度を評価するための重要な指標のことです。例えば、営業目標が「売上1000万円」の場合、KPIは「新規顧客獲得数」や「顧客単価」など、目標達成に影響を与える具体的な数値として設定されます。KPIを測定することで、業務の進捗状況や成果を客観的に把握し、評価することができます。
P(Plan):
PDCAサイクルにおけるP(Plan)は、「計画」の段階です。目標を設定し、その目標を達成するための具体的な計画を立てます。例えば、ダイエットのPは「2ヶ月で体重を5kg減らす」という目標と、「毎日30分散歩する」という計画を立てることです。
C(Check):
PDCAサイクルにおけるC(Check)は、「評価」の段階です。計画通りに実行できたか、目標が達成できたか、どのような結果になったかを測定・分析し、評価します。例えば、ダイエットのCは「1ヶ月後に体重を測って計画通り減っているか確認する」ことです。
対策
この問題は、PDCAサイクルの各段階(P, D, C, A)がそれぞれどのような活動を指すのかを正確に理解しているかがポイントです。特に、「KPIに基づいて測定,評価する」という記述から、評価段階であるCheck(C)を導き出す必要があります。日々の業務や個人的な目標設定(例えば学習計画など)にPDCAサイクルを当てはめて考えると、それぞれの段階の活動内容がイメージしやすくなり、記憶に残りやすくなります。過去問を繰り返し解き、PDCAサイクルに関連する用語や具体例を多く学ぶことが対策となります。

