問題
問14
次のうち、バイオメトリクス認証に該当するものだけをすべて選んだ組合せとして、最も適切なものはどれか。
- a: 指紋認証
- b: 静脈認証
- c: ICカード認証
- d: 顔認証
- a、b
- a、c
- a、b、d
- a、b、c、d
正解
正解は「ウ」です。
解説
バイオメトリクス認証とは、人間の身体的特徴や行動的特徴を用いて本人確認を行う技術です。正解の「ウ」は、a(指紋認証)、b(静脈認証)、d(顔認証)の3つを選んだ選択肢で、すべてバイオメトリクス認証の代表例です。
これらはいずれも人間固有の特徴を読み取り、パスワードのように忘れることがないため、利便性とセキュリティの両面で優れています。
一方、cのICカード認証は「物理的な所持物」による認証であり、生体情報を用いないため、バイオメトリクス認証には該当しません。たとえば、指紋や顔認証はスマートフォンや入退室管理システムなどでよく使われていますが、ICカードは落としたり盗まれたりすると他人に使われるリスクがあります。 このように、「身体的特徴による認証かどうか」が判断のポイントとなります。
ア(a、b):
顔認証(d)が含まれていないため不十分です。顔認証もバイオメトリクス認証に該当します。
イ(a、c):
ICカード認証(c)は物理認証であり、生体認証には該当しません。
エ(a、b、c、d):
ICカード認証(c)を含めてしまっており、バイオメトリクス認証として不適切です。
難易度
この問題は、生体認証とそれ以外の認証方式を区別する基礎知識を問う内容であり、難易度は「やや易しい」と言えます。ICカードのような非生体的な認証方式を混同しないように注意する必要があります。
用語補足
バイオメトリクス認証:
指紋、顔、虹彩、静脈など身体的特徴を利用した認証方式で、個人識別性が高く、パスワードのように忘れることがないという利点があります。
ICカード認証:
ICチップを搭載したカードを使用する認証方法で、社員証や入退室カードとしてよく使われますが、物理的に盗まれるリスクがあります。
静脈認証:
手のひらや指の血管の形をスキャンする認証方法で、偽造が難しいため高セキュリティな用途に用いられます。
対策
バイオメトリクス認証の対象となるものと、そうでないもの(ICカードなど物理認証)を区別することがポイントです。指紋や顔認証のような身体的特徴があるかを見分ける練習を、過去問や例題を使って繰り返すことが有効です。