問題
問13
あるWebシステムでは、1時間あたりに最大300件のアクセスを処理できる。実際のアクセス数が平均して1時間に200件であるとき、システムの使用率(%)として最も近いものはどれか。
- 33%
- 50%
- 66%
- 75%
正解
正解は「ウ」です。
解説
この問題は「システムの使用率」の計算に関する問題です。使用率は「実際の使用量 ÷ 最大能力 × 100」で求められます。問題文では、1時間に最大300件のアクセスを処理できるシステムが、平均で1時間に200件のアクセスを受けていると示されています。
したがって、使用率は 200 ÷ 300 × 100 = 66.6…% となります。最も近い選択肢は「66%」なので、正解はウです。
これはシステムの負荷やキャパシティ計画を理解するうえで重要な概念であり、実際のシステム運用でも、使用率を把握することで、過負荷やリソースの無駄を防ぐことができます。たとえば、通勤電車で座席が100席ある中で平均66人が座っているとすれば、使用率は66%になります。つまり、これは「どのくらい設備が活用されているか」を示す重要な指標なのです。
ア(33%):
最大処理能力300件に対し、33%は100件となりますが、実際は200件なので誤りです。
イ(50%):
200 ÷ 300 = 約66.6%であり、50%は過小評価となるため誤りです。
エ(75%):
75%は300件中225件に相当しますが、実際のアクセス数は200件なので誤りです。
難易度
この問題は基本的な「割合計算」に基づく問題であり、数学的な基礎知識があれば十分対応可能です。ITに不慣れな方でも、実生活での例(買い物や割引計算)に置き換えて考えることで理解しやすく、初心者向けの難易度といえます。
用語補足
使用率:
システムや設備などが、最大能力に対してどれだけ利用されているかを示す指標。計算式は「実際の使用量 ÷ 最大能力 × 100」で求めます。
最大処理能力:
システムや機器が一定時間内に処理できる限界の性能。Webサーバではアクセス数、CPUでは命令数などで示されます。
アクセス数:
Webサイトやシステムに対してユーザーがリクエストを行う回数。負荷の目安にもなります。
対策
この問題では、割合の基本的な計算ができるかどうかがポイントになります。割合の公式「A ÷ B × 100」を覚えるとともに、日常的な場面に置き換えて考える練習をしましょう。Webシステムにおけるアクセス負荷や処理能力の把握は、ITの運用や管理にも直結する重要なスキルです。