問題
問81
次の表は、各製品の利益を示したものである。利益率が最も高い製品はどれか。
製品 | 売上(万円) | 利益(万円) |
---|---|---|
A | 1,000 | 150 |
B | 800 | 160 |
C | 1,200 | 200 |
- A
- B
- C
- 全て同じ
正解
正解は「イ」です。
解説
この問題は、各製品の「利益率」を計算して比較する問題です。利益率は「売上に対する利益の割合」を示す指標で、計算式は「利益 ÷ 売上 × 100(%)」です。
- 製品Aの利益率は「150 ÷ 1,000 × 100 = 15%」
- 製品Bは「160 ÷ 800 × 100 = 20%」
- 製品Cは「200 ÷ 1,200 × 100 = 約16.67%」
この計算結果から、最も利益率が高いのは製品Bであることがわかります。
利益率が高いということは、売上に対してどれだけ効率よく利益を上げられているかを示す指標で、経営分析や製品評価において非常に重要なポイントです。
たとえば、同じ1万円の商品を販売しても、1,000円の利益が出る商品と2,000円の利益が出る商品があれば、後者の方が利益率が高く、効率的に利益を出しているということになります。このように利益率は企業の収益性を比較する際によく用いられます。
- ア(A):
製品Aの利益率は「15%」で、Bの20%よりも低いため誤りです。 - ウ(C):
製品Cの利益率は「約16.67%」で、Bの20%には及ばないため誤りです。 - エ(全て同じ):
各製品の利益率は異なるため「全て同じ」というのは明確に誤りです。
難易度
この問題は利益率の基本的な計算が求められるため、数学的な思考が少し必要です。しかし、計算式が単純で、表からの情報抽出も難しくないため、ITパスポート試験の中では比較的易しいレベルの問題と言えます。初心者でも十分に正解できる内容です。
用語補足
利益率:
売上高に対して、どれだけの利益を得られたかを示す割合です。たとえば、100万円の売上で20万円の利益が出た場合、利益率は20%になります。収益性を測る指標としてよく使われます。
売上:
商品やサービスを販売したことによって得られる金額です。たとえば、100個の商品を1,000円で売れば売上は10万円です。
利益:
売上からコスト(仕入れ・人件費など)を差し引いて最終的に残るお金のことです。儲けとも呼ばれます。
対策
このような利益率の計算問題では、基本的な割合計算が素早く正確にできるように練習しておくことが大切です。売上や利益などの数値が提示された場合は、まず計算式を思い出して手元で計算する習慣をつけましょう。電卓を使わずに暗算で近似値を求める練習も有効です。