問題
問27
次の表は、製品XとYの売上・利益情報である。利益率が最も高い製品はどれか。
製品 | 売上(万円) | 利益(万円) |
---|---|---|
X | 1,200 | 180 |
Y | 800 | 160 |
- Y
- X
- 両者同等
- 売上が高い方が利益率も高い
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正解
正解は「ア」です。
解説
正解は「ア(Y)」です。利益率とは「売上に対する利益の割合」を示す指標であり、利益率が高いほど効率的に利益を上げていると判断できます。
利益率は次の式で求められます:
利益率 = 利益 ÷ 売上
製品XとYの数値に当てはめて計算してみましょう。
- 製品Xは、利益180万円 ÷ 売上1,200万円 = 0.15(=15%)
- 製品Yは、利益160万円 ÷ 売上800万円 = 0.20(=20%)
この計算から、製品Yの利益率の方が高いことが分かります。つまり、売上はXの方が高くても、Yの方が効率よく利益を出しているのです。
日常生活で例えると、Aさんが月に20万円の売上で4万円の利益を得ていて(利益率20%)、Bさんが30万円の売上で3万円の利益なら(利益率10%)、Aさんの方が儲ける力が高いと言えるのと同じです。したがって、利益率が最も高い製品はYになります。
イ(X):
Xは売上が高いものの、利益率は15%にとどまり、Yの20%よりも低いため誤りです。
ウ(両者同等):
利益率に明確な差があるため、同等ではありません。Xは15%、Yは20%です。
エ(売上が高い方が利益率も高い):
売上と利益率は比例しないため誤りです。実際には売上が低いYの方が利益率は高くなっています。
難易度
この問題は利益率の基本計算を求める内容であり、数学的には中学生レベルの割合計算ができれば十分解けます。とはいえ、「利益率=利益÷売上」という公式を知らない場合、勘に頼ってしまう可能性があります。IT未経験者でも一度学習すれば理解しやすい内容なので、難易度は「易しめ」と言えます。
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用語補足
利益率:
売上に対する利益の割合を表す指標です。例えば、1,000円売って200円の利益が出れば、利益率は20%です。効率的に儲けているかを見るための重要な数字です。
売上:
商品やサービスを販売して得た総額です。たとえ売上が大きくても、コストが高ければ利益は少なくなることもあるため、売上だけで評価してはいけません。
利益:
売上から費用(コスト)を差し引いた金額です。実際に企業の手元に残るお金で、これが多いほど経営状態は良好とされます。
対策
このタイプの問題は「利益率=利益÷売上」という基本的な計算式をしっかり覚えておくことが重要です。また、売上や利益の数字に惑わされず、実際の割合を計算する練習をしておきましょう。日常の買い物や家計簿でも応用できるので、実践しながら慣れておくと試験対策にもなります。