問題
問41
システムのテスト中に発見したバグを、原因別に集計して発生頻度の高い順に並べ、累積曲線を入れた図表はどれか。
- 散布図
- 特性要因図
- パレート図
- ヒストグラム
[出典:ITパスポート試験 平成31年度春期 問41]
正解
正解は「ウ」です。
解説
正解は「ウ」のパレート図です。パレート図は、項目を値の大きい順に並べた棒グラフと、累積比率を表す折れ線グラフを組み合わせた図表です。この図表は、QC(品質管理)七つ道具の一つとして知られています。プロジェクト管理や品質管理において、発生した問題(この場合はバグ)を原因別や種類別に集計し、その発生頻度や影響度の高い順に並べることで、「重要な少数の項目と、重要性の低い多数の項目」を視覚的に把握するのに役立ちます。
例えば、バグの原因が10種類あった場合、そのうちの2〜3種類の原因が全体のバグの8割を占めている(パレートの法則)といった傾向をすぐに見て取ることができます。これにより、対策を講じる際に、どの原因に注力すれば最も効果的に品質を改善できるかを判断できます。問題文にある「原因別に集計して発生頻度の高い順に並べ、累積曲線を入れた図表」という記述は、パレート図の定義そのものです。システムのテストで見つかったバグをパレート図で分析することで、最も頻度の高い原因にリソースを集中して対応できるようになります。
ア(散布図):
散布図は、二つの変数(例:経験年数とバグ発生数)の相関関係を見るために用いられる図表です。
イ(特性要因図):
特性要因図は、ある問題(特性)に対し、それが生じる原因(要因)を魚の骨のような形で体系的に整理するために用いられる図表です。
エ(ヒストグラム):
ヒストグラムは、データの分布状況を把握するために、区間ごとに区切ってその度数を棒グラフで示した図表です。
難易度
この問題は、ITパスポート試験のマネジメント系で頻出する「QC七つ道具」に関する基礎知識を問うものです。問題文に「発生頻度の高い順に並べ、累積曲線を入れた」というパレート図の定義がそのまま含まれているため、用語を覚えていればすぐに解答できます。IT未経験者でも、QC七つ道具の各図表の用途を理解しておけば難しくはありません。
用語補足
パレート図:
項目を降順に並べた棒グラフと累積比率の折れ線グラフを組み合わせた図表で、重要な項目(少数の主要因)を特定するために使われます。
散布図:
2つのデータの組(変数)の関係性や相関を見るために、点をプロットして示す図表です。
特性要因図:
ある結果(特性)に対して、影響を与える要因を大骨、中骨、小骨の形で整理し、原因を究明するために使われる図表です。
ヒストグラム:
データの分布状況やばらつきを把握するために、データをいくつかの区間に分け、その区間に含まれるデータの個数(度数)を棒グラフで表したものです。
QC七つ道具:
品質管理や改善活動において、データを収集・分析し、問題を解決するために用いられる代表的な7種類の図表や手法の総称です。
対策
品質管理やプロジェクト管理において、課題解決の優先順位を決定するために利用されるQC七つ道具(パレート図、特性要因図、ヒストグラム、散布図、管理図、チェックシート、層別)の定義と目的を正確に理解しておくことが対策のポイントです。特にパレート図は「順位付け」と「累積比率」が特徴であることを押さえましょう。それぞれの図表が「何」の分析に役立つのか(例:原因究明、分布確認、相関関係確認)を区別して学習することが有効です。

