問題
問32
マーケティングミックスにおける売り手から見た要素は4Pと呼ばれる。これに対応する買い手から見た要素はどれか。
- 4C
- 4S
- AIDMA
- SWOT
[出典:ITパスポート試験 平成29年度秋期 問32]
正解
正解は「ア」です。
解説
正解は「ア 4C」です。マーケティングミックスにおける「4P」は、製品(Product)、価格(Price)、流通(Place)、プロモーション(Promotion)という売り手側の視点から戦略を考えるフレームワークです。これに対して「4C」は、顧客価値(Customer Value)、顧客が負担する費用(Cost)、顧客の利便性(Convenience)、顧客との対話(Communication)という買い手(顧客)側の視点からマーケティング戦略を考えるフレームワークになります。
現代のマーケティングでは、売り手が一方的に商品を提供するのではなく、顧客が何を求め、どう感じるかを深く理解することが重要とされているため、4Cの視点がより重視される傾向があります。
例えば、売り手は「良い製品を作った(Product)」と考えても、顧客は「自分にとってどんな価値があるか(Customer Value)」を考えます。このように、4Pの各要素が顧客視点でどのように捉えられるかを示したものが4Cです。
イ(4S):
「4S」は一般的なマーケティングミックスのフレームワークとしては知られていません。
ウ(AIDMA):
AIDMAは、消費者が商品を購入するまでの心理的なプロセスを表すモデル(Attention、Interest、Desire、Memory、Action)であり、マーケティングミックスとは異なる概念です。
エ(SWOT):
SWOT分析は、企業や事業の強み(Strength)、弱み(Weakness)、機会(Opportunity)、脅威(Threat)を分析するためのフレームワークであり、マーケティングミックスとは目的が異なります。
難易度
この問題の難易度は比較的易しいです。マーケティングの基本的な概念である4Pと4Cの関係性を理解していれば、容易に正解を選ぶことができます。ITパスポート試験では、企業戦略や経営に関する基本的なフレームワークが出題されることが多いため、それぞれのフレームワークがどのような目的で、誰の視点から使われるのかを把握しておくことが重要です。初めて学ぶ方でも、それぞれの用語を丁寧に覚えることで十分に理解できる内容だと思います。
用語補足
マーケティングミックス:
マーケティングミックスとは、企業が自社の目標を達成するために、様々なマーケティング戦略の要素(道具)を組み合わせて使うことです。例えば、カレーを作る時に、肉、野菜、スパイスなどをどのように組み合わせるか考えるようなものです。
4P:
4Pは、売り手(企業)の視点からマーケティング戦略を考えるための4つの要素です。具体的には、製品(Product)、価格(Price)、流通(Place)、プロモーション(Promotion)を指します。例えば、あるお菓子メーカーが「どんなお菓子を作るか(製品)、いくらで売るか(価格)、どこで売るか(流通)、どうやって宣伝するか(プロモーション)」と考えるようなものです。
4C:
4Cは、買い手(顧客)の視点からマーケティング戦略を考えるための4つの要素です。具体的には、顧客価値(Customer Value)、顧客が負担する費用(Cost)、顧客の利便性(Convenience)、顧客との対話(Communication)を指します。先ほどのお菓子の例で言えば、顧客が「このお菓子にどんな魅力があるか(顧客価値)、いくらなら買ってもいいか(費用)、どこで簡単に手に入るか(利便性)、もっと詳しい情報はないか(対話)」と考えるようなものです。
AIDMA:
AIDMA(アイドマ)は、消費者が商品やサービスの購入に至るまでの心理的なプロセスを説明するモデルです。具体的には、注意(Attention)、興味(Interest)、欲求(Desire)、記憶(Memory)、行動(Action)の頭文字を取ったものです。例えば、テレビCMで商品を知り(Attention)、店で見て興味を持ち(Interest)、欲しいと感じ(Desire)、記憶に残って(Memory)、最終的に購入する(Action)という一連の流れを表します。
対策
この問題を解くためのポイントは、マーケティングミックスの「4P」が売り手視点であることと、それに対応する顧客視点が「4C」であることを理解することです。それぞれの頭文字が具体的に何を意味するのか(P: Product, Price, Place, Promotion、C: Customer Value, Cost, Convenience, Communication)を対応付けて覚えるのが効果的です。また、AIDMAやSWOT分析といった、他の代表的なマーケティングフレームワークについても、それぞれの目的や対象、視点を区別して把握しておくことが、類題への対策にもつながります。テキストや参考書でこれらのフレームワークの定義と具体例を確認しておきましょう。

