問題
問13
A社では営業部員の行動予定を把握したい。このとき利用するソフトウェアとして、最も適切なものはどれか。
- CRMソフトウェア
- ERPソフトウェア
- SCMソフトウェア
- グループウェア
[出典:ITパスポート試験 平成30年度春期 問13]
正解
正解は「エ」です。
解説
グループウェアは、組織内の情報共有やコミュニケーションを効率化するためのソフトウェアです。具体的には、電子メール、スケジュール管理、掲示板、ファイル共有、会議室予約など、様々な機能が統合されています。A社が営業部員の行動予定を把握したいという目的には、グループウェアのスケジュール管理機能が非常に適しています。
例えば、各営業部員が自分の行動予定をグループウェアの共有カレンダーに入力すれば、上司や同僚がリアルタイムでその予定を確認できます。これにより、部員間の連携がスムーズになり、顧客訪問の調整や緊急時の対応も迅速に行えるようになります。また、日報作成機能などと連携させれば、行動実績の報告も効率化できます。このように、グループウェアは個人の業務効率向上だけでなく、チーム全体の生産性向上にも貢献するツールです。
ア(CRMソフトウェア):
CRM(Customer Relationship Management)ソフトウェアは、顧客との関係を管理し、顧客満足度や売上向上を目指すためのシステムです。営業部員の行動予定把握とは直接的な目的が異なります。
イ(ERPソフトウェア):
ERP(Enterprise Resource Planning)ソフトウェアは、企業の基幹業務(会計、人事、生産、販売など)を一元的に管理し、経営資源を最適化するためのシステムです。営業部員の個別の行動予定把握には過剰な機能であり、適していません。
ウ(SCMソフトウェア):
SCM(Supply Chain Management)ソフトウェアは、原材料の調達から生産、流通、販売までの供給連鎖全体を最適化するためのシステムです。営業部員の行動予定把握とは目的が異なります。
難易度
この問題の難易度は比較的低いと言えます。ITパスポート試験の学習範囲であるソフトウェアの種類とそれぞれの役割を理解していれば、容易に正解にたどり着ける基本的な知識問題です。日常的な業務で利用されるツールをイメージできれば、未経験者の方でも直感的に選択肢を絞り込みやすいでしょう。各ソフトウェアの頭文字が何を表しているかを知っていれば、さらに理解が深まります。
用語補足
CRM:
CRM(Customer Relationship Management:顧客関係管理)は、顧客との良好な関係を築き、維持するための戦略や、それを支援するシステムのことです。顧客情報の一元管理、購買履歴の分析、顧客への適切なアプローチなどを行い、顧客満足度を高めて長期的な利益を最大化することを目指します。例えば、ある顧客が過去にどのような製品を購入し、どのような問い合わせをしたかといった情報をCRMシステムで管理することで、次に最適な提案をしたり、困りごとを解決したりするのに役立ちます。
ERP:
ERP(Enterprise Resource Planning:企業資源計画)は、企業全体の経営資源(人、モノ、カネ、情報)を統合的に管理し、最適に配分するための考え方、またはそれを実現する情報システムのことです。会計、人事、生産、販売、在庫など、企業の様々な部門の情報を一元化することで、経営状況をリアルタイムに把握し、効率的な意思決定を支援します。例えるなら、会社全体の情報をまとめた「会社の頭脳」のようなもので、各部署がバラバラに持っていた情報を一つに集約し、みんなで使えるようにするイメージです。
SCM:
SCM(Supply Chain Management:供給連鎖管理)は、製品が顧客に届くまでの全てのプロセス(原材料の調達、生産、物流、販売など)を効率的に管理し、最適化する考え方、またはそれを支援する情報システムのことです。目的は、無駄をなくし、コスト削減や顧客への迅速な供給を実現することです。例えば、パン屋さんでSCMを考えると、小麦粉を仕入れる業者から始まり、パンを製造し、お店に並べ、お客様が購入するまでの一連の流れ全体を、遅れや無駄なくスムーズに進めるための管理です。
グループウェア:
グループウェアは、組織内で働く人々が情報共有やコミュニケーションを円滑に行い、業務を効率的に進めるためのソフトウェアの総称です。電子メール、スケジュール管理、会議室予約、ファイル共有、掲示板など、様々な機能が一つにまとまっていることが多いです。例えば、チームメンバー全員が共有カレンダーに自分の予定を入力すれば、誰がいつ何をしているか一目で分かり、会議の調整や外出の確認が簡単にできます。これにより、個人の業務だけでなく、チーム全体の連携を強化し、生産性を向上させます。
対策
この問題を解くためのポイントは、各ソフトウェアがどのような目的で利用されるかを正確に理解することです。特に、CRM、ERP、SCMといった略語で表されるシステムについては、それぞれの頭文字が何を表し、どのような機能を持つのかを把握しておくことが重要です。問題文で「行動予定を把握したい」という具体的なニーズが示されているため、そのニーズに最も合致する機能を持つソフトウェアを選ぶという視点を持つことが対策となります。日常業務での情報共有やスケジュール管理に使われるツールをイメージすると、正解にたどり着きやすくなります。

