問題
問77
以下のうち、業務の可視化を目的とするツールとして最も適切なものはどれか。
- 業務フロー図
- アンケート結果グラフ
- 月次売上報告書
- プロジェクトスローガン一覧
スポンサーリンク
正解
正解は「ア」です。
解説
この問題では、「業務の可視化」に適したツールを選ぶ必要があります。正解は「業務フロー図」です。業務フロー図とは、業務の流れや手順、関係者、処理の順番などを図式化したもので、作業の内容や流れを視覚的に理解しやすくするためのツールです。
例えば、「商品注文」から「出荷」「請求」「入金」までの流れを図にすることで、全体の業務の流れが一目で分かり、どこに無駄があるか、改善すべき点はどこかが把握しやすくなります。 業務の可視化の目的は、業務の現状を明確にし、関係者が共通の認識を持てるようにすることや、改善点の発見につなげることです。
業務フロー図はその目的に直接対応した代表的な手段であり、業務の流れを視覚的に示すために多くの企業で利用されています。そのため、「業務の可視化」という目的に最も合致しているのがこの選択肢です。
- イ(アンケート結果グラフ):
アンケートの結果をグラフ化したものは、顧客の満足度や意見などの「分析」には役立ちますが、業務プロセス自体の可視化にはつながりません。 - ウ(月次売上報告書):
売上報告は経営判断や実績把握には役立ちますが、業務の流れや手順などを表すものではないため、業務の可視化には直接関係しません。 - エ(プロジェクトスローガン一覧):
スローガンはモチベーション向上や目標の共有には効果がありますが、業務内容や手順を可視化する機能は持っていません。
難易度
この問題は用語の意味を知っていれば簡単に解けるため、難易度は「易しい」と言えます。「業務フロー図」や「業務の可視化」という基本用語の理解を問う問題であり、IT初心者でもイメージしやすい内容です。ビジネスの現場でも日常的に使われる知識なので、しっかり覚えておきましょう。
スポンサーリンク
用語補足
業務フロー図:
業務の手順や流れを図式化したもので、誰が、いつ、どんな作業をするのかを明確に示すものです。たとえば、レストランの「注文→調理→提供→会計」の流れを図にしたものです。
業務の可視化:
普段は見えにくい業務の流れや作業内容を見える形にすることで、問題点の発見や業務の改善につなげる手法です。地図を使って目的地までの道筋を把握するのと似ています。
アンケート結果グラフ:
アンケートで集めたデータを棒グラフや円グラフなどで表したもので、利用者の意見や傾向を視覚的に分析する際に使用します。
対策
業務の可視化に関連する基本的なツール(業務フロー図、業務プロセス図、業務マニュアルなど)について理解しておくことが重要です。また、それぞれのツールがどのような目的で使われるのかを区別できるようにすると、類似問題でも正確に判断できる力が付きます。