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ITパスポート試験 平成31年度春期 [問30] 過去問解説

問題

問30

自社の情報システムを,自社が管理する設備内に導入して運用する形態を表す用語はどれか。

  • アウトソーシング
  • オンプレミス
  • クラウドコンピューティング
  • グリッドコンピューティング

[出典:ITパスポート試験 平成31年度春期 問30]

正解

正解は「」です。

解説

 正解は「イ」のオンプレミスです。オンプレミス(On-premise)とは、「敷地内」を意味し、企業が自社の情報システムに必要なサーバーやソフトウェア、ネットワーク機器などを自社が管理する設備内(データセンターやサーバールームなど)に導入し、自社で所有・運用する形態を指します。

 従来型のシステム導入形態であり、自社内で全ての機器やデータを管理できるため、高度なカスタマイズやセキュリティ設定を自由に行えるという特徴があります。近年普及している、インターネット経由でサービスを利用する「クラウドコンピューティング」と対比される用語として頻繁に使用されます。
問題文の「自社の情報システムを,自社が管理する設備内に導入して運用する形態」は、このオンプレミスの定義そのものに該当します。例えるなら、自社専用のサーバー室に、全て自分の手で選んだシステムを入れて鍵をかけて管理している状態がオンプレミスです。

ア(アウトソーシング):
 アウトソーシングは、業務やシステム運用を外部の専門業者に委託する経営手法であり、自社管理の形態を表す用語ではありません。
ウ(クラウドコンピューティング):
 クラウドコンピューティングは、インターネット経由で、サービス提供事業者が管理する環境のシステムや資源を利用する形態であり、自社設備内に導入するオンプレミスとは異なります。
エ(グリッドコンピューティング):
 グリッドコンピューティングは、地理的に分散した多数のコンピュータをネットワークで接続し、一つの巨大な仮想コンピュータのように連携させて処理を行う技術であり、システムの導入形態を示す用語としては適切ではありません。

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難易度

 本問は、ITインフラの導入形態に関する基本的な用語の定義を問う知識問題です。クラウドコンピューティングの普及に伴い、その対義語である「オンプレミス」の概念が非常に重要になっています。初学者でも、オンプレミスが「自社内に設置・管理する」という意味であることを理解していれば、容易に正解にたどり着ける基本的な問題です。

用語補足

オンプレミス:
 サーバーやシステムを、企業が自社が管理する施設内に設置し、自社で所有・運用する形態です。

クラウドコンピューティング:
 ユーザーがインターネット経由で、サービス提供事業者のサーバーやソフトウェア資源を利用する形態です(例:Gmail、AWSなど)。

アウトソーシング:
 業務の一部または全部を外部の専門業者に委託する経営戦略です。

グリッドコンピューティング:
 ネットワーク上の複数のコンピュータ資源を結合し、大規模な計算処理を分散して実行する技術です。

対策

 システムの導入形態に関する問題では、「自社所有・自社管理」=オンプレミス、「外部委託・外部管理」=アウトソーシング、「インターネット経由・サービス利用」=クラウドコンピューティング、という区分を明確にしておきましょう。特にオンプレミスとクラウドの違いは頻出します。

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