問題
問28
意思決定に役立つ知見を得ることが期待されており,大量かつ多種多様な形式でリアルタイム性を有する情報などの意味で用いられる言葉として,最も適切なものはどれか。
- ビッグデータ
- ダイバーシティ
- コアコンピタンス
- クラウドファンディング
[出典:ITパスポート試験 平成31年度春期 問28]
正解
正解は「ア」です。
解説
「大量かつ多種多様な形式でリアルタイム性を有する情報」とは、ビッグデータ(Big Data)の定義を構成する要素を指しています。ビッグデータは、従来のデータベース技術では処理が困難なほど膨大で、構造化データ(データベース)だけでなく、非構造化データ(SNSのテキスト、画像、音声など)を含む多様なデータを指します。また、IoTの普及などにより、発生した直後(リアルタイム)に処理されることが求められるデータも増えています。
これらのデータを分析することで、人間だけでは見つけられない傾向やパターンを発見し、企業の意思決定や新しい価値創造(知見)に役立てることが期待されています。例えば、スマートフォンの位置情報、SNSの投稿、購買履歴などを組み合わせることで、顧客の行動をリアルタイムで分析し、最適なマーケティング戦略を立てるといった活用がされています。
イ(ダイバーシティ):
ダイバーシティは多様性の意味で、組織内で人種、性別、経験、価値観などの違いを活かす経営戦略であり、データとは無関係です。
ウ(コアコンピタンス):
コアコンピタンスは企業の核となる強みのことであり、データや情報の特徴を表す用語ではありません。
エ(クラウドファンディング):
クラウドファンディングは、群衆(クラウド)から資金を調達する仕組みであり、情報やデータの種類を表す用語ではありません。
難易度
ビッグデータはAIと同様に、ITパスポート試験の時事問題として非常に重要で頻出のテーマです。ビッグデータの特徴とされる「3V」(Volume: 量、Variety: 多様性、Velocity: 速度/リアルタイム性)の概念を知っていれば、問題文の記述と選択肢「ア」を即座に結びつけることができます。他の選択肢は経営戦略や資金調達に関する用語であり、分野が異なるため、初学者でも用語の意味さえ知っていれば正解を特定しやすい問題です。
用語補足
ビッグデータ:
従来のデータ処理技術では扱うことが難しいほど巨大で、多種多様(構造化・非構造化)な形式を持つ、リアルタイム性の高いデータ群です。
ダイバーシティ:
多様な人材(性別、人種、経験など)を積極的に活用し、組織の競争力を高める経営戦略です。
コアコンピタンス:
他社には真似できない、企業独自の核となる強みや技術力のことです。
クラウドファンディング:
インターネットを通じて、不特定多数の人々から資金を募る仕組みです。
対策
ビッグデータの定義は、その特徴である「3V」(Volume, Variety, Velocity)に関連するキーワード(大量、多種多様、リアルタイム性)をセットで覚えることが対策のポイントです。これらのキーワードが組み合わされた記述を見たら、ビッグデータだと判断できるようにしましょう。

