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ITパスポート試験 平成30年度秋期 [問18] 過去問解説

問題

問18

バランススコアカードを用いて戦略立案する際、策定した戦略目標ごとに、その実現のために明確化する事項として、適切なものはどれか。

  • 企業倫理
  • 経営理念
  • 重要成功要因
  • ビジョン

[出典:ITパスポート試験 平成30年度秋期 問18]

正解

正解は「」です。

解説

 正解は「ウ 重要成功要因」です。 バランススコアカード (BSC) は、企業や組織の戦略目標を達成するための経営管理手法です。BSCでは、「財務」「顧客」「業務プロセス」「学習と成長」の4つの視点から戦略目標を設定し、それぞれの目標の達成度を測るための指標を定めます。 戦略目標を策定した際には、その目標を達成するために特に何が重要であるか、成功のために不可欠な要素は何かを明確にする必要があります。これが「重要成功要因(CSF:Critical Success Factor)」です。CSFを明確にすることで、限られた資源をどこに集中させるべきか、どのような活動が目標達成に直結するのかを具体的に把握でき、効果的な行動計画を立てることができます。

 例えば、「顧客満足度を高める」という戦略目標に対して、「迅速なサポート体制の確立」や「高品質な製品開発」などが重要成功要因となるでしょう。これらの要因を明確にすることで、具体的な施策に落とし込みやすくなります。

ア(企業倫理):
 企業倫理は、企業活動における道徳や規範であり、戦略目標の「実現のために明確化する事項」としては直接的ではありません。戦略全体を支える基盤ではありますが、個別の戦略目標の達成要因とは異なります。
イ(経営理念):
 経営理念は、企業の存在意義や価値観、目指す姿を示すもので、戦略目標の根底にありますが、個々の戦略目標を「どう実現するか」という具体的な事項ではありません。戦略の方向性を示す上位概念です。
エ(ビジョン):
 ビジョンは、企業が将来目指す理想像や到達点を描いたもので、戦略目標よりも広範な、より長期的な目標です。戦略目標を策定する際の出発点となりますが、「実現のために明確化する事項」としては、より具体的な要素である重要成功要因が適切です。

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難易度

 バランススコアカード(BSC)の基本概念だけでなく、戦略策定の具体的なプロセス(KGIやCSF、KPIの関連性)まで理解している必要があります。「ビジョン」などの上位概念と、目標達成のための具体的手段である「重要成功要因(CSF)」を混同せずに区別できるかが正解への分かれ道となる、良問です。

用語補足

バランススコアカード (BSC):
 企業や組織の戦略目標を達成するために、財務だけでなく顧客、業務プロセス、学習と成長といった複数の視点から業績を評価・管理する経営管理手法です。例えば、売上高だけでなく、顧客満足度や新製品開発の進捗なども評価対象とします。

戦略目標:
 企業が将来達成したい具体的な目標のことです。例えば、「来期の売上高を20%アップさせる」や「顧客のクレーム対応時間を半分にする」などが戦略目標にあたります。

重要成功要因 (CSF):
 戦略目標を達成するために、特に重要となる要素や活動のことです。例えば、「売上高をアップさせる」という目標に対し、「新商品の開発力強化」や「営業担当者のスキル向上」などがCSFになります。これを明確にすることで、何を優先して取り組むべきかが分かります。

ビジョン:
 企業が将来的に目指す理想の姿や到達点を示すもので、より長期的で広範な目標です。例えば、「世界中の人々に幸せを届ける企業になる」といった、企業の存在意義や目指す方向性を表します。

対策

 この問題を解くためには、バランススコアカード(BSC)の概念とその構成要素を正確に理解しておくことが重要です。特に、戦略目標と、それを実現するために必要な「重要成功要因(CSF)」の関係性を把握しておきましょう。BSCでは、戦略目標を立てた後に、その目標達成に不可欠な要素としてCSFを明確にするステップがあります。他の選択肢も経営に関する用語ですが、それぞれの意味合いや適用フェーズの違いを区別できるように学習すると良いでしょう。

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