問題
問38
ソフトウェア開発プロジェクトにおけるプログラムの品質の指標として、適切なものはどれか。
- 計画時の予算
- 投資対効果
- 納期
- バグ摘出数
[出典:ITパスポート試験 平成29年度春期 問38]
正解
正解は「エ」です。
解説
正解は「バグ摘出数」です。バグ摘出数とは、プログラムに存在する欠陥(バグ)を見つけ出した数のことを指します。ソフトウェア開発プロジェクトにおいて、プログラムの品質を評価する上で非常に重要な指標の一つとされています。バグ摘出数が多いということは、開発の初期段階やテスト段階でそれだけ多くの問題が発見され、修正されたことを意味し、結果的に最終的な製品の品質向上につながると評価できます。
例えば、家を建てるときに、工事中に見つかった多くの小さな欠陥を直せば直すほど、完成した家の品質は高まりますよね。それと同じように、開発中に多くのバグを見つけ出して修正することで、リリース後にユーザーが遭遇するトラブルが減り、システム全体の安定性が向上すると考えられています。
ア(計画時の予算):
計画時の予算は、プロジェクトのコスト管理に関する指標であり、プログラムそのものの品質を直接測るものではありません。
イ(投資対効果):
投資対効果は、プロジェクトに投じた費用に対してどれだけの経済的利益が得られたかを測る指標であり、プログラムの品質とは異なります。
ウ(納期):
納期は、プロジェクトのスケジュール管理に関する指標であり、プログラムの品質を直接示すものではありません。品質が確保されていない状態で納期を優先すると、後から大きな問題が発生する可能性があります。
難易度
この問題は、ソフトウェア開発プロジェクトにおける品質指標に関する基本的な知識を問うものです。IT未経験の方でも、各選択肢の意味を理解すれば正解にたどり着きやすいでしょう。品質管理の視点から考えると、「バグの数」が直接的に製品の良し悪しを示す指標であると直感的に理解できるため、比較的解きやすい問題と言えます。
用語補足
バグ摘出数:
ソフトウェア開発のテスト工程で発見された、プログラムの欠陥(バグ)の総数のことです。この数が多いほど、開発段階で多くの問題点が特定され、改善されたことを示し、最終的な製品の品質向上につながると考えられています。例えば、ゲームを開発する際に、発売前のテストでたくさんのバグが見つかり、それらが全て修正されれば、ユーザーはより快適にゲームを楽しめますよね。
プログラムの品質:
ソフトウェアが、ユーザーの要求を満たし、意図した通りに安定して動作するか、使いやすいか、保守や改善がしやすいか、といった総合的な評価を指します。例えば、スマートフォンアプリが頻繁にエラーになったり、動作が遅かったりすると「品質が低い」と感じるでしょう。逆に、スムーズに動作し、期待通りの機能が使える場合は「品質が高い」と言えます。
計画時の予算:
プロジェクトを開始する際に、事前に見積もられた総費用額のことです。人件費や機材費、ソフトウェアライセンス費用などが含まれます。家を建てる前の「これくらいの費用がかかります」という見積もりのようなもので、プロジェクトのコストを管理するための基準となります。
投資対効果:
プロジェクトに投じた費用(投資)に対して、どれだけの経済的な利益(効果)が得られたかを示す指標です。ROI(Return On Investment)とも呼ばれます。例えば、100万円かけて新しいシステムを導入し、年間200万円のコスト削減効果があれば、投資対効果は非常に高いと言えます。
対策
この問題のように、ソフトウェア開発プロジェクトにおける管理指標(品質、コスト、スケジュールなど)のそれぞれが何を示すかを理解することがポイントです。特に品質に関する指標は、バグ摘出数以外にも、テストカバレッジや障害密度など、他にも様々なものがあります。それぞれの指標がプロジェクトのどの側面を評価するものなのかを明確にして学習することで、応用問題にも対応できるようになります。

