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ITパスポート試験 平成29年度春期 [問31] 過去問解説

問題

問31

ある商品を5,000個販売したところ、売上が5,000万円,利益が300万円となった。商品1個当たりの変動費が7,000円であるとき,固定費は何万円か。

  • 1,200
  • 1,500
  • 3,500
  • 4,000

[出典:ITパスポート試験 平成29年度春期 問31]

正解

正解は「」です。

解説

 この問題は、企業の損益計算に関する基本的な知識を問うものです。固定費を求めるには、まず総変動費を計算し、その後に利益、売上高、総変動費の関係式を使って固定費を導き出します。

 まず、商品の販売個数が5,000個で、1個当たりの変動費が7,000円ですから、総変動費は「7,000円/個 × 5,000個 = 35,000,000円」となります。 次に、利益の計算式「利益 = 売上高 – 総変動費 – 固定費」を利用します。この式を変形して固定費を求めると、「固定費 = 売上高 – 総変動費 – 利益」となります。 問題文から、売上高は5,000万円(50,000,000円)、利益は300万円(3,000,000円)であることが分かります。

 これまでに計算した総変動費(35,000,000円)を代入すると、

  • 固定費 = 50,000,000円 – 35,000,000円 – 3,000,000円
  • 固定費 = 15,000,000円 – 3,000,000円
  • 固定費 = 12,000,000円

 最後に、求められた固定費12,000,000円を「万円」の単位に直すと、1,200万円となります。したがって、正解は選択肢アの1,200です。 これは、売上から変動費を引いた「貢献利益」から、さらに固定費を引くと最終的な利益になる、という企業の基本的な収益構造を理解していれば解ける問題です。

イ(1,500):
 1,500万円は、売上高(5,000万円)から総変動費(3,500万円)を引いた「貢献利益」と呼ばれる値です。固定費とは異なります。
ウ(3,500):
 3,500万円は、商品1個当たりの変動費7,000円と販売個数5,000個を掛け合わせた総変動費です。固定費とは異なります。
エ(4,000):
 4,000万円は、売上高5,000万円から利益300万円を引いた「総費用(変動費と固定費の合計)」の合計とは異なります。誤った計算結果です。

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難易度

 この問題の難易度は中程度です。企業の損益計算に関する基本的な公式「利益 = 売上高 – 変動費 – 固定費」を正確に理解し、適用できるかが問われます。計算自体は難しくありませんが、変動費の総額を出すステップと、単位(円と万円)の変換を忘れないように注意が必要です。ビジネス系の知識が少ない方にとっては、それぞれの用語の意味を把握するところから始める必要があるでしょう。

用語補足

売上高:
 売上高とは、企業が商品やサービスを販売して得た合計金額のことです。例えば、パン屋さんで1個200円のパンを100個売ったら、売上高は200円 × 100個 = 20,000円となります。

利益:
 利益とは、売上高からすべての費用(変動費と固定費)を差し引いた後に残るお金のことです。もしパン屋さんの例で、売上20,000円から材料費や人件費などの費用が合計15,000円かかったら、利益は5,000円になります。

変動費:
 変動費とは、生産量や販売量に応じて増減する費用です。パン屋さんの例でいえば、パンを作るための小麦粉やバターなどの材料費が変動費にあたります。多くパンを作れば材料費も増えますし、少なく作れば減ります。

固定費:
 固定費とは、生産量や販売量に関わらず一定して発生する費用です。パン屋さんの例では、店舗の家賃や、パンを焼くオーブンの減価償却費などが固定費にあたります。パンをたくさん作っても、全く作らなくても、家賃は同じように発生します。

対策

 この問題を解くためのポイントは、基本的な損益計算の公式「利益 = 売上高 – 変動費 – 固定費」をしっかり覚えることです。まずは「売上高 – 総変動費」で貢献利益を算出し、そこから利益を引けば固定費が求まります。また、単位が「円」と「万円」で混在しているため、計算の途中で桁を間違えないよう、全ての金額を同じ単位(この場合は円)に揃えてから計算し、最後に指示された単位に変換することが重要です。日頃から基本的な会計用語とその関係性を理解しておくことが対策となります。

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