問題
問3
システムのライフサイクルを、企画プロセス,要件定義プロセス、開発プロセス,運用プロセス,保守プロセスとしたとき、経営層及び各部門からの要求事項に基づいたシステムを実現するためのシステム化計画を立案するプロセスとして、適切なものはどれか。
- 開発プロセス
- 企画プロセス
- 保守プロセス
- 要件定義プロセス
[出典:ITパスポート試験 平成30年度春期 問3]
正解
正解は「イ」です。
解説
正解は「イ 企画プロセス」です。企画プロセスは、システム開発における最初の段階であり、経営層や各部門から出される「こんなシステムが欲しい」「こんな課題を解決したい」といった漠然とした要望や目標を具体的に整理し、システム化の目的や期待される効果を明確にするフェーズです。ここで、システムを導入することによる費用対効果や、実現可能性などを検討し、システムの全体像や開発の進め方、必要な予算や期間などの大まかな計画(システム化計画)を立案します。
例えるなら、新しい家を建てる際に「どんな家を建てたいか」「予算はどれくらいか」「いつまでに住みたいか」といった基本的な構想を練り、大まかな設計図と建設プランを立てる段階に当たります。この計画が、その後の具体的な設計や開発の指針となります。
ア(開発プロセス):
開発プロセスは、企画や要件定義で決まった内容に基づき、実際にシステムを設計し、プログラミングを行い、テストを経てシステムを構築する段階です。
ウ(保守プロセス):
保守プロセスは、システムが稼働した後、不具合の修正や機能改善、環境変化への対応などを行い、システムを安定して利用し続けるための活動です。
エ(要件定義プロセス):
要件定義プロセスは、企画プロセスで決まったシステム化計画を基に、「システムにどのような機能が必要か」「どのような性能が求められるか」など、具体的なシステム要件を明確にする段階です。
難易度
この問題は、ITパスポート試験のストラテジ系で問われるシステムライフサイクルの基本的な知識を問うものです。各プロセスの名称と役割を理解していれば、比較的容易に解答できる難易度です。特に「システム化計画の立案」というキーワードが、企画プロセスの主要な活動であることを知っていれば、迷うことなく正解にたどり着けるでしょう。
用語補足
システムライフサイクル:
システムライフサイクルとは、システムが企画されて開発され、運用され、そして最終的に廃棄されるまでの一連の流れや段階のことです。まるで人の一生のように、システムにも「誕生から終わり」までの段階があります。
企画プロセス:
企画プロセスは、システム開発の最初の段階で、どのようなシステムを作るべきか、何を実現したいのか、どれくらいの予算や期間が必要か、といった大まかな計画を立てるプロセスです。例えるなら、旅行に行く前に「どこに行きたいか」「予算はいくらか」「いつ行くか」といった全体的な計画を立てることに似ています。
要件定義プロセス:
要件定義プロセスは、企画プロセスで立てられた大まかな計画を基に、システムに具体的にどのような機能が必要か、どのような性能が求められるかなどを明確にするプロセスです。旅行の例えで言えば、大まかな旅行計画が決まった後、「どのホテルに泊まるか」「どんな観光地に行くか」「交通手段は何か」といった詳細な計画を立てる段階です。
開発プロセス:
開発プロセスは、要件定義で明確になった仕様に基づいて、実際にシステムを設計し、プログラムを作成し、テストを行うことでシステムを作り上げるプロセスです。旅行の例えで言えば、詳細な計画が決まった後、実際に航空券やホテルを予約し、旅行中の行動を実行することに当たります。
対策
この問題を解くためのポイントは、システムライフサイクルにおける各プロセスの具体的な活動内容を正確に理解することです。特に「システム化計画の立案」という活動が、システム開発の初期段階である「企画プロセス」に該当することを押さえておきましょう。各プロセスの名称と役割をセットで覚えるようにすると、類似の問題にも対応しやすくなります。図や表を用いて、各プロセスの流れと主要な成果物を視覚的に整理することも有効です。

