問題
問90
入力画面で数値を入力すべきところに誤って英字を入力したらエラーメッセージが表示され、再入力を求められた。このような工夫をしておく設計思想を表す用語として、最も適切なものはどれか。
- フールプルーフ
- フェールソフト
- フォールトトレランス
- ロールバック
[出典:ITパスポート試験 平成31年度春期 問90]
正解
正解は「ア」です。
解説
正解は「フールプルーフ」です。フールプルーフとは、利用者が誤った操作をしても、システムがそれを未然に防いだり、安全な方向に動作したりするような設計思想のことです。今回の問題では、数値を入力すべき場所に英字が入力された際に、システムがエラーメッセージを表示して再入力を促しています。これは、利用者の入力ミスによってシステムが誤動作するのを防ぐための機能であり、まさにフールプルーフの考え方に基づいています。
例えば、スマートフォンの電話帳アプリで新しい連絡先を登録するときに、電話番号の欄に誤って文字を入力しようとすると、数字しか入力できないように制限されることがあります。これもフールプルーフの一例で、誤った情報が登録されるのを防いでいるのです。利用者が特別な知識を持っていなくても、安全に、そして正しくシステムを使えるようにするための大切な工夫と言えます。
イ(フェールソフト):
フェールソフトとは、システムの一部に障害が発生しても、システム全体が停止することなく、機能を制限しながら稼働を続ける設計思想です。
ウ(フォールトトレランス):
フォールトトレランスとは、システムの一部に障害が発生しても、予備の部品や機能に自動的に切り替えるなどして、システム全体が正常に稼働し続ける設計思想です。
エ(ロールバック):
ロールバックとは、システムに問題が発生した際に、処理を問題発生前の状態に戻すことです。データベースの更新などで使われます。
難易度
この問題は、システムの設計思想に関する基本的な知識を問うもので、ITパスポート試験の初学者でも理解しやすい難易度です。それぞれの用語の意味を正確に覚えていれば、正解を導き出すことができます。日常生活で身近なシステムの挙動を例に挙げながら学習すると、より用語が定着しやすいため、取り組みやすい問題と言えるでしょう。
用語補足
フールプルーフ:
利用者が間違った使い方をしても、システムがそれを防いだり、被害を最小限に抑えたりする設計のことです。例えば、洗濯機のスタートボタンを押す前に蓋が開いていると、アラームが鳴って運転が開始されない、といった仕組みです。
フェールソフト:
システムの一部が故障しても、全体が停止するのではなく、できる範囲で動き続ける設計です。例えば、飛行機のエンジンの1つが故障しても、残りのエンジンで飛行を続け、安全に着陸する、といった考え方です。
フォールトトレランス:
故障が発生しても、システムが中断せずに正常な機能を維持し続ける設計です。例えば、銀行のシステムが、データを複数のサーバーにコピーしておくことで、1台のサーバーが故障しても別のサーバーが自動で引き継ぎ、サービスを継続する、といった仕組みです。
ロールバック:
データベースの更新など、一連の処理の中で問題が発生した場合に、その処理が始まる前の状態にデータを元に戻すことです。例えば、オンラインショッピングで決済中にエラーが起きた際、注文や在庫のデータがエラー前の状態に戻るような処理です。
対策
この問題のポイントは、システムの安全性や信頼性に関する設計思想の用語を正確に理解することです。フールプルーフ、フェールソフト、フォールトトレランス、ロールバックといった各用語の定義と、それぞれがどのような状況で適用されるのかを区別して覚えることが重要です。具体的な事例と結びつけて学習することで、本番でも迷わず正解を選べるようになります。

