問題
問69
地球規模の環境シミュレーションや遺伝子解析などに使われており、大量の計算を超高速で処理する目的で開発されたコンピュータはどれか。
- 仮想コンピュータ
- スーパコンピュータ
- 汎用コンピュータ
- マイクロコンピュータ
[出典:ITパスポート試験 平成28年度秋期 問69]
正解
正解は「イ」です。
解説
正解はスーパコンピュータです。スーパコンピュータは、極めて大量のデータを非常に高速で処理するために設計されたコンピュータです。地球規模の環境シミュレーションや、複雑な遺伝子解析、新薬の開発、気象予報、航空宇宙工学における流体計算など、莫大な計算能力を必要とする科学技術計算や研究開発の分野で利用されます。
これらの計算は、一般的なコンピュータでは何十年、何百年とかかるような膨大な処理を要するため、スーパコンピュータの持つ並列処理能力や超高速な演算速度が不可欠となります。例えるなら、普通の車が街中を走るためのものだとすると、スーパコンピュータはF1カーがレースで最速を競うような、特定の目的のために最高の性能を追求した存在と言えます。
ア(仮想コンピュータ):
仮想コンピュータは、物理的なコンピュータ上にソフトウェアで構築されたコンピュータ環境です。複数のOSを同時に動かすなど、リソースを効率的に利用する目的で使われますが、超高速計算を直接の目的とするものではありません。
ウ(汎用コンピュータ):
汎用コンピュータは、パーソナルコンピュータ(PC)や一般的なサーバーのように、様々な目的で使われるコンピュータです。超高速計算に特化しているわけではありません。
エ(マイクロコンピュータ):
マイクロコンピュータは、CPUにマイクロプロセッサを用いた小型のコンピュータを指し、主に組み込みシステムや初期のPCなどがこれに分類されます。超高速計算を目的とするものではありません。
難易度
この問題は、コンピュータの種類とその主な用途に関する基本的な知識を問うもので、ITパスポート試験の初学者でも比較的解きやすい問題と言えます。選択肢の用語はどれもITの基礎的な用語ですが、それぞれの特徴を正しく理解していれば迷うことなく正解にたどり着けるでしょう。コンピュータの分類と特性を整理して学習することが重要です。
用語補足
スーパコンピュータ:
非常に大規模な計算やシミュレーションを超高速で行うために設計された高性能コンピュータです。例えば、天気予報の精度向上や、宇宙の構造解析などに利用されます。
仮想コンピュータ:
物理的な1台のコンピュータ上に、ソフトウェアを使って複数の独立したコンピュータ環境を作り出す技術です。例えば、Windowsパソコン上でMacのOSを動かすようなイメージです。
汎用コンピュータ:
個人が日常的に使うPCや、企業で様々な業務に使われるサーバーなど、特定の用途に限定されず幅広い目的に利用される一般的なコンピュータのことです。
マイクロコンピュータ:
CPUにマイクロプロセッサを使用した小型のコンピュータです。例えば、初期の家庭用ゲーム機や、洗濯機などの家電製品に内蔵されているコンピュータなどがこれに当たります。
対策
この問題のポイントは、各種コンピュータの「目的」と「用途」を正確に理解することです。特に、超高速計算や大規模シミュレーションといった特定のキーワードが出た場合、どの種類のコンピュータが該当するかを覚えておきましょう。普段使いのPC(汎用コンピュータ)と、特殊な用途で使われるスーパコンピュータや組み込み向けのマイクロコンピュータの違いを明確に把握することが対策となります。

