問題
問78
IoT デバイスと IoT サーバで構成され,IoT デバイスが計測した外気温を IoT サーバへ送り,IoT サーバからの指示で IoT デバイスが窓を開閉するシステムがある。このシステムの IoT デバイスに搭載された,外気温を電気信号に変換する役割をもつものはどれか。
- アクチュエーター
- エッジコンピューティング
- キャリアアグリゲーション
- センサー
[出典:ITパスポート試験 令和8年度 問78]
正解
正解は「エ」です。
解説
正解は「センサー」です。センサーとは、熱、光、音、圧力などの物理的な現象を検知し、それをコンピュータが処理できる電気信号などの情報として取り出すための装置のことです。今回の問題では「外気温」という物理的な情報を「電気信号」というデジタルの形に変換すると説明されているため、センサーが正解となります。
身近な例で例えると、センサーは人間の「五感(目、耳、鼻、舌、皮膚)」のような役割を果たしています。例えば、お風呂のお湯に触れたときに「熱い」と感じる皮膚の役割を果たすのが温度センサーです。IoTシステムにおいて、センサーは外界の状態を正確に把握するための「情報の入り口」としての役割を担っています。
これにより、システムは現在の周囲の状況をデータとして認識し、そのデータに基づいて「窓を開けるべきか、閉めるべきか」といった適切な判断を下すことが可能になります。このように、現実世界の物理的な変化をデジタルの世界へつなぐ橋渡しをするのがセンサーの最も重要な役割なのです。
ア(アクチュエーター):
電気信号を物理的な動作に変換する装置です。センサー(感覚)とは反対に、「窓を開ける」といった具体的なアクション(筋肉の動き)を担当します。
イ(エッジコンピューティング):
通信の遅延を抑えるために、データの処理をクラウドへ送る前(利用者の近く)で行う技術です。温度を変換するデバイス部品ではありません。
ウ(キャリアアグリゲーション):
複数の異なる周波数帯の電波を束ねて、一つの回線として利用し通信を高速化する技術です。温度計測や信号変換とは関係ありません。
難易度
IoT(モノのインターネット)の基本構成要素である「情報を読み取るセンサー」と「動作を行うアクチュエーター」の役割の違いを理解していれば、迷わずに解答できる基本レベルの問題です。日常生活でもよく耳にする用語であり、IT未経験者の方にとっても具体的なイメージが湧きやすいため、得点源にしたいサービス問題です。
用語補足
IoT:
「モノのインターネット」のことで、家電などのあらゆるモノがネットにつながる仕組みです。外出先からスマホでエアコンをつけるような例が挙げられます。
センサー:
物理的な変化を感知して電気信号に変える装置です。スマホを傾けると画面が回転するのは、内蔵された「加速度センサー」が動きを検知しているからです。
アクチュエーター:
入力されたエネルギーを物理的な動きに変換する装置です。リモコンのボタン(電気信号)を押すと、お風呂の栓が閉まる(物理動作)ような仕組みに使われます。
エッジコンピューティング:
端末の近くでデータを処理する仕組みです。自動運転車が障害物を検知して瞬時に止まる判断を車内で行うような、素早い反応が必要な場面で活躍します。
対策
IoTシステムの基本構造である「センサー(入力・五感)→サーバ等(判断・頭脳)→アクチュエーター(出力・筋肉)」の流れを整理して覚えることが対策のポイントです。特に「センサーは物理情報を電気信号に変えるもの」「アクチュエーターは電気信号を物理的な動きに変えるもの」という変換の方向性をセットで理解しておくと、類似問題が出ても混同せずに正解を選べます。

