問題
問65
DNSサーバの役割に関する記述として,適切なものはどれか。
- LAN上のPCからインターネット上のWebサーバへのリクエストを中継するものであり,PCの代理としてインターネット上のWebサーバへアクセスして,その応答をPCに返す。
- PCからサーバへのファイルの送受信の要求を受け付け,ファイルを転送する。
- PCに対してIPアドレスを自動で割り当て,サブネットマスクとデフォルトゲートウェイのIPアドレスの通知を行う。
- ドメイン名をIPアドレスに変換する,又はIPアドレスをドメイン名に変換する。
[出典:ITパスポート試験 令和8年度 問65]
正解
正解は「エ」です。
解説
正解は選択肢エです。DNSサーバは、人間が理解しやすい「ドメイン名(例:www.google.com)」と、コンピュータがネットワーク上で通信するために必要な「IPアドレス(例:142.250.190.46)」を互いに変換する役割を担っています。インターネットの世界は、まるで巨大な電話帳のような仕組みで動いています。私たちがブラウザにウェブサイトの住所(ドメイン名)を入力すると、DNSサーバがその名前に対応する電話番号(IPアドレス)を即座に教えてくれることで、正しい目的地に接続できるようになります。
もしDNSサーバがなければ、私たちはウェブサイトにアクセスするたびに、覚えにくい数字の羅列であるIPアドレスをいちいち入力しなければなりません。これは、スマートフォンの連絡先リストに名前を登録せず、すべての友人の電話番号を暗記して直接ダイヤルするようなもので、非常に不便です。DNSサーバがあるおかげで、私たちは「名前」という直感的な表現だけで、スムーズにインターネット上の様々なサービスを利用できているのです。
ア(LAN上のPCからのリクエストを中継し、代理でアクセスして応答を返す。):
プロキシサーバ(Proxy Server)の説明です。通信の「中継役」として動作し、キャッシュによる高速化やセキュリティ向上を図る仕組みです。
イ(PCからサーバへのファイルの送受信の要求を受け付け、ファイルを転送する。):
FTP(File Transfer Protocol)サーバの説明です。ネットワーク上で特定のファイルをアップロードしたりダウンロードしたりする際に利用されます。
ウ(IPアドレスを自動で割り当て、設定情報の通知を行う。):
DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバの説明です。ネットワークに接続した機器に対して、通信に必要な設定を自動的に配布する役割を持ちます。
難易度
この問題の難易度は比較的低く、ITの基礎知識として非常に重要です。DNSは私たちが日常的にインターネットを利用する裏側で必ず動いている仕組みであるため、概念をイメージしやすいのが特徴です。「ドメイン名とIPアドレスの紐付け」という核心部分さえ覚えておけば、他のネットワーク用語との混同も防ぎやすく、初学者にとっても確実に得点源にしたい問題だと言えます。
用語補足
DNS:
ドメイン名とIPアドレスを対応させる仕組みです。例えば、サイトの「名前」からコンピュータ用の「住所」を引き出す住所録のようなものです。
IPアドレス:
ネットワーク上の各機器に割り当てられる識別番号です。インターネット上の「住所」や「電話番号」に例えられ、通信相手を特定するために使われます。
ドメイン名:
IPアドレスを人間に分かりやすい文字に置き換えた名前です。メールアドレスの「@」以降や、ウェブサイトURLの「.com」などの部分が該当します。
サブネットマスク:
IPアドレスのどこまでがネットワークの名前(住所の町名など)で、どこからが個別の機器(番地など)かを示すための数値的な仕切りです。
対策
対策としては、ネットワーク関連の代表的なサーバ(DNS、DHCP、プロキシ、FTPなど)の役割をセットで覚えることが有効です。「名前から住所を引くのがDNS」「設定を自動で配るのがDHCP」といった具合に、一言で特徴を説明できるように整理しましょう。紛らわしい選択肢を消去法で削れるように、各用語のキーワードを区別しておくことが合格への近道です。

