問題
問61
PCの画面表示に必要なデータを保持するのに使われる,画面表示専用メモリはどれか。
- EEPROM
- VRAM
- キャッシュメモリ
- フラッシュメモリ
[出典:ITパスポート試験 令和8年度 問61]
正解
正解は「イ」です。
解説
正解は「VRAM」です。VRAM(Video RAM)は、コンピュータのディスプレイに表示するための画像データを一時的に保存しておくための専用メモリです。私たちがパソコンやスマートフォンの画面で見ている画像や文字は、実は非常に小さな点(ピクセル)の集まりで構成されています。
コンピュータの内部では、どのピクセルに何色を塗るかという情報を常に計算していますが、その計算結果を画面に映し出す直前に一時的に置いておく「作業台」のような場所がVRAMです。
日常の例えで言うと、映画館でスクリーンに映像を映し出す前の「フィルム」や、画家がキャンバスに描く前に色を確認するための「パレット」のような役割を果たしています。高画質な動画や3Dゲームを滑らかに表示するためには、大量の画像データを非常に素早く書き換える必要があるため、メインメモリ(主記憶装置)とは別に、この画面表示に特化した専用のメモリが用意されています。VRAMの容量が大きいほど、より高精細で複雑な映像をスムーズに表示することが可能になります。
このように、役割が「画面表示専用」と明確に決まっているのがVRAMの最大の特徴です。
ア(EEPROM):
電気的にデータの消去や書き換えが可能で、電源を切っても内容が消えない不揮発性のメモリです。設定情報の保存などに使われますが、画面表示専用ではありません。
ウ(キャッシュメモリ):
CPUと主記憶装置(メインメモリ)の間の処理速度の差を埋めるために使われる高速なメモリです。画面表示専用のデータを保持する役割とは異なります。
エ(フラッシュメモリ):
USBメモリやSSDなどに利用される、電源を切ってもデータが消えない不揮発性のメモリです。データの長期保存が主な目的であり、画面表示専用ではありません。
難易度
ITパスポート試験で頻出の「ハードウェア」に関する基本知識を問う内容です。パソコンのスペック表などで「ビデオメモリ」や「グラフィックス」という項目を目にしたことがあれば、そこから正解を連想しやすいでしょう。各メモリの名称とその主な役割を整理して覚えておけば、消去法でも確実に正解が導き出せる、得点しやすい問題です。
用語補足
VRAM:
Video RAMの略で、ディスプレイに映し出す映像データを専用に扱うメモリです。テレビ番組を放送する前にデータを溜めておく「送出サーバー」のような役割です。
主記憶装置(メインメモリ):
コンピュータが現在実行しているプログラムやデータを一時的に保存する場所です。机の上に資料を広げて作業をする「作業スペース」に例えられます。
不揮発性メモリ:
電源を切っても保存されているデータが消えないメモリのことです。ノートに書いた文字のように、電気がなくても情報が残り続ける特性を持っています。
ピクセル(画素):
デジタル画像を構成する最小単位の点のことです。刺繍やモザイク画の一つ一つの「コマ」が集まって一つの絵を作っているイメージです。
対策
対策としては、主要なメモリ(ROM、RAM、キャッシュメモリ、VRAM、フラッシュメモリなど)の「名称」と「主な用途」をセットで暗記することが重要です。特に、電源を切ったときにデータが消えるか(揮発性)、消えないか(不揮発性)という分類は非常によく狙われます。VRAMのように、名称の中に「Video(ビデオ)」という言葉が含まれているものは、その意味から用途を推測できるようにしておきましょう。

