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ITパスポート試験 令和8年度 [問2] 過去問解説

問題

問2

BYODに関する記述として、適切なものはどれか。

  • 企業の業務に、従業員が私物の携帯情報端末を許可を得た上で利用すること
  • 企業の業務の定型的な作業をソフトウェアのロボットで効率化すること
  • 企業の業務の流れを分析し、継続的に改善、最適化していくこと
  • 企業の業務の流れを見直し、抜本的にデザインし直すこと

[出典:ITパスポート試験 令和8年度 問2]

正解

正解は「」です。

解説

 BYOD(Bring Your Own Device)とは、直訳すると「自分のデバイスを持ってくる」という意味です。IT分野においては、従業員が自分自身で購入して所有しているスマートフォン、タブレット、ノートパソコンなどの私物端末を、会社の業務で利用することを指します。したがって、正解はアです。この記述はBYODの定義そのものを正確に述べています。

 BYODを導入する最大のメリットは、従業員が使い慣れた自分の端末をそのまま仕事に使えるため、操作の習得に時間をかける必要がなく、業務効率の向上が期待できることです。また、企業側にとっては、従業員一人ひとりに高価な端末を買い与える必要がなくなるため、設備投資のコストを削減できるという利点もあります。

 身近な例で例えると、学校で習字の道具を学校から借りるのではなく、自分の手に馴染んだ自前の筆セットを家から持ってきて授業を受けるようなイメージです。自分の道具の方が使いやすく、より良い字が書けるのと同じ仕組みです。ただし注意点として、私物端末に会社の機密情報が入るため、ウイルス感染や紛失による情報漏洩のリスクが伴います。そのため、必ず会社から「許可を得た上で」適切なルールを守って利用することが、BYODを運用する上での大前提となります。

イ(企業の業務の定型的な作業をソフトウェアのロボットで効率化すること):
 これはRPA(Robotic Process Automation)の説明です。ソフトウェアロボットが定型業務を代行する技術を指します。
ウ(企業の業務の流れを分析し、継続的に改善、最適化していくこと):
 これはBPM(Business Process Management)の説明です。PDCAサイクルを回して業務を継続的に改善する手法です。
エ(企業の業務の流れを見直し、抜本的にデザインし直すこと):
 これはBPR(Business Process Reengineering)の説明です。「抜本的に」見直すという点が大きな特徴です。

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難易度

 ITパスポート試験のストラテジ系における頻出用語の問題で、難易度は低めです。BYODという言葉自体がビジネスの現場やニュースでもよく使われるため、初学者の方でも比較的イメージが湧きやすいでしょう。選択肢の内容も、それぞれRPAやBPRといった他の重要用語の定義になっているため、それらとの違いを明確に区別できていれば、迷わずに正解を導き出せるサービス問題と言えます。

用語補足

BYOD:
 私物のスマホなどを仕事で使うこと。自分のスマホで会社のメールを確認するなどが具体的な例です。

RPA:
 ロボットによる業務自動化。交通費のデータをExcelに転記するような決まった作業を自動で行う仕組みです。

BPR:
 業務プロセスの抜本的な再構築。既存のやり方をゼロから見直し、最新のITで劇的に効率化を図る大規模な改革です。

シャドーIT:
 会社に無断で私物端末を業務に使うこと。BYODと違い「許可を得ていない」ため、情報漏洩の危険が非常に高い状態です。

対策

 BYODを覚える際は「私物(自分の端末)」「許可を得る」「業務利用」という3つのキーワードをセットで理解しましょう。試験対策としては、本問の選択肢にあるようなRPAやBPR、BPMといった他の「アルファベット3文字の略語」との違いを整理しておくことが有効です。また、許可なく私物を使う「シャドーIT」との対比で覚えると、セキュリティ関連の出題にも対応できるようになります。

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