問題
問10
会議に関する記述のうち,ブレーンストーミングの進め方として,適切なものだけを全て挙げたものはどれか。
- a :自由奔放なアイディアは控え,実現可能なアイディアの提出を求める。
- b :ほかのメンバーのアイディアに便乗した案であっても,とがめずに進める。
- c :メンバーから出されるアイディアの中で,テーマに適したものを選択しながら進める。
- a
- a, b
- a, b, c
- b
[出典:ITパスポート試験 令和8年度 問10]
正解
正解は「エ」です。
解説
正解は選択肢「エ」です。ブレーンストーミング(ブレスト)は、新しい発想や解決策を生み出すために行われる会議手法で、4つの基本ルール(批判厳禁、自由奔放、質より量、結合・改善)を守ることが重要です。本問の記述b「ほかのメンバーのアイディアに便乗した案であっても、とがめずに進める」は、この中の「結合・改善(便乗歓迎)」というルールに合致しています。他人の意見をヒントにして自分の新しい考えを加えたり、二つの案を組み合わせたりすることで、より洗練された面白いアイディアが生まれることを期待しています。
これは、お城の石垣をみんなで積み上げる作業に似ています。誰かが置いた土台となる石を見て、「その上にこの形の石を置けばもっと頑丈になるかも!」と付け加えていくことで、一人では作れない立派な壁が完成するのと同じ仕組みです。
このように、他人の意見を否定せず、むしろそれを利用してさらに膨らませていく姿勢がブレストでは非常に高く評価されます。したがって、適切な記述はbのみを含むエとなります。
ア(a):
記述aは「自由奔放なアイディアは控える」としていますが、ブレストではむしろ「自由奔放(奇抜な考え歓迎)」が基本ルールであり、現実的かどうかは後回しにするため不適切です。
イ(a, b):
記述bは正しいですが、記述aが含まれているため間違いです。ブレストの初期段階では、実現可能性を重視して参加者の発言を制限してはいけません。
ウ(a, b, c):
記述cは「適したものを選択しながら進める」としていますが、ブレスト中は判断や評価をせず、意見を出し切る「批判厳禁」のルールがあるため、進行中に選択を行うのは誤りです。
難易度
難易度は比較的低く、初心者でも得点しやすい問題です。ブレーンストーミングの4つの基本原則(批判しない、自由に、たくさん出す、組み合わせる)という基礎知識さえ知っていれば、各記述の正誤をすぐに判断できます。選択肢の組み合わせ方に迷うかもしれませんが、基本に忠実に「ルールに反するものは除外する」と切り分ければ正解に辿り着けます。実生活の会議でも馴染みがある概念なので、イメージもしやすいでしょう。
用語補足
ブレーンストーミング:
複数の人が自由に意見を出し合うことで、新しい発想や解決策を見つける会議の手法です。略して「ブレスト」とも呼ばれます。
批判厳禁:
ブレストのルールの一つで、他人の意見に対して「それは無理だ」といった否定的な評価を一切してはいけないという決まりです。
自由奔放:
常識にとらわれない奇抜な意見や、一見ふざけているようなアイディアでも、制限を設けずに大歓迎とする姿勢のことです。
結合・改善:
他人のアイディアに自分の考えを付け加えたり、複数の案を組み合わせてより良い案にしたりすることです。「便乗歓迎」とも言われます。
対策
対策としては、ブレーンストーミングの「4原則」を正確に暗記することが最も効果的です。特に「評価や選択は後回しにする」「人の意見への便乗はOK」という点は、一般的なビジネス会議の常識とは異なる場合があるため、試験で狙われやすいポイントです。過去問でも繰り返し出題される定番用語ですので、ルールの名称だけでなく、その目的(発言を妨げない環境作り)まで理解しておきましょう。

