問題
問82
あるコンピュータのデータベースの内容を他のコンピュータのデータベースに複製して、両者の内容が一致するように同期させるDBMSの機能はどれか。
- アーカイブ
- バックアップ
- レプリケーション
- ロールバック
[出典：ITパスポート試験 令和7年度 問82]
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正解
正解は「ウ」です。
解説
正解の「レプリケーション（Replication）」は、データベースの内容を他のコンピュータに複製し、両者を常に同期させておく機能です。これにより、障害発生時の迅速な復旧や読み込み負荷の分散、遠隔地でのデータの共有などが実現されます。
たとえば、東京のサーバと大阪のサーバで同じデータベースをリアルタイムに保持することで、片方のサーバが故障しても業務を継続できます。レプリケーションは、業務の継続性や可用性の確保において非常に重要な技術であり、クラウドサービスや大規模なシステムでは不可欠な機能の一つです。
ア(アーカイブ):
長期間保存するためにデータを圧縮・保管する機能で、リアルタイム同期とは目的が異なります。
イ(バックアップ):
データを定期的にコピーして保存する機能ですが、常に同期させるものではありません。
エ(ロールバック):
トランザクション処理を取り消して以前の状態に戻す機能で、データの複製や同期とは無関係です。
難易度
この問題はDBMSに関する基本機能を問うものであり、用語の意味を理解していれば容易に解ける問題です。バックアップやアーカイブとの違いを明確に把握していれば、混乱せずに正答できます。初心者にも取り組みやすいレベルです。
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用語補足
レプリケーション：
複数の場所に同じデータベース内容をリアルタイムまたは定期的にコピーして保持し、整合性を保つ機能。業務の継続性を確保するために重要です。
バックアップ：
データ消失や障害に備えて、定期的にデータのコピーを保存すること。リアルタイムではなく、復旧用の安全措置です。
対策
レプリケーションはバックアップやアーカイブなどの他の機能と混同しやすいため、それぞれの目的やタイミングの違いをしっかりと理解しておくことが重要です。図解で比較するなどして、用語を整理すると記憶に残りやすくなります。
