問題
問72
見る人に意図が伝わりやすいデザインにするための四つの原則に関する次の記述中の a,b に入れる字句の適切な組合せはどれか。
【四つの原則】
・近接:互いに関連する要素は近づけてグループにする。
・「 a 」:要素を意図したルールに基づき配置する。
・反復:要素ごとにデザインルールを繰り返す。
・「 b 」:要素ごとの大小や強弱などの違いを明確にする。

[出典:ITパスポート試験 令和7年度 問72]
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正解
正解は「イ」です。
解説
この問題は、視認性や理解しやすさを高める「デザインの4原則」に関する知識を問うものです。
デザインの4原則は、近接・整列・反復・対比の4つです。選択肢aに該当するのは「整列」で、これは情報や要素をきれいに並べることによって、視覚的な秩序を保つためのルールです。そして選択肢bに該当するのは「対比」で、これは文字サイズや色、太さなどを変化させて、視覚的な違いや注目度をつける手法です。
例えば、重要な見出しを太字にすることなどが対比の典型例です。このように、それぞれの原則はデザインの伝達力を高めるために必要なものなので、正解は「イ(整列、対比)」となります。
ア(整列 / 価値):
「価値」はデザイン原則としては使われない用語であり、文脈に合致しません。
ウ(操作 / 価値):
「操作」は要素配置のルールとは関係なく、「価値」も視覚的原則には該当しません。
エ(操作 / 対比):
「操作」はデザイン配置を表す原則ではないため、「整列」が正しいです。
難易度
この問題は、デザインの基本原則を知っていれば確実に正解できる知識問題です。図解などで学習したことがある人には易しい内容ですが、普段意識していない人にとってはやや戸惑うかもしれません。よって難易度は「やや易しい」です。
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用語補足
整列:
関連する要素を揃えて配置することにより、視覚的に秩序を与える原則です。例として、文章の左端を揃えて読みやすくするなどが挙げられます。
対比:
要素の大小や色の違い、文字の太さなどを変えることで視覚的な強調を行う原則です。見出しを太くすることなどが例です。
対策
デザインにおける「4原則」は視認性の向上や誤解防止のために重要です。それぞれの原則を意味とともに例示で覚えると定着しやすくなります。参考書の図解やウェブのUIデザインを見ながら実例で学ぶと効果的です。