問題
問41
システム開発プロジェクトで使用される技法のうち、スケジュール作成に用いられる技法として、適切なものだけを全て挙げたものはどれか。
- a DFD（Data Flow Diagram）
- b 回帰分析
- c クリティカルパス法
- d プレシデンスダイアグラム法
- a, b
- a, d
- b, c
- c, d
[出典：ITパスポート試験 令和7年度 問41]
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正解
正解は「エ」です。
解説
プロジェクトのスケジュール作成に用いられる代表的な技法には、「クリティカルパス法（CPM）」と「プレシデンスダイアグラム法（PDM）」があります。
クリティカルパス法は、作業間の依存関係や所要時間を図で表し、全体のプロジェクト期間に最も影響を与える作業の経路（クリティカルパス）を特定する手法です。
一方、プレシデンスダイアグラム法は、作業と作業の前後関係をノードと矢印で視覚的に示し、ネットワーク図としてスケジュール計画を行います。これらはどちらもスケジュール作成に特化した技法です。DFD（a）はシステムの機能とデータの流れを示すもので、回帰分析（b）は統計的な予測分析手法であり、スケジュール作成には直接関係しません。
したがって、正解は「c」と「d」を含む「エ」となります。
ア（a, b）:
aのDFDはシステム設計のための図、bの回帰分析は予測や傾向分析に使われ、スケジュール作成には適しません。
イ（a, d）:
aのDFDはスケジュール作成には不適切であり、dだけが適切です。
ウ（b, c）:
cは正解ですが、bの回帰分析はスケジュール作成では用いられません。
難易度
本問題はスケジュール作成に関する代表的な技法を理解しているかを問う内容です。DFDや回帰分析など一見関係ありそうな用語も混在しているため、選択を誤りやすいですが、基本用語をしっかり学習していれば初心者でも十分に正答可能です。
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用語補足
クリティカルパス法：
プロジェクトのタスク間の依存関係と所要時間をもとに、最長の経路（クリティカルパス）を特定することで、全体のスケジュールを管理する手法です。納期を守る上で重要な作業を明確にできます。
プレシデンスダイアグラム法：
作業の順序や依存関係を視覚的に表すネットワーク図を用いて、プロジェクトのスケジュールを立てる方法です。複雑な作業関係も図で把握しやすくなります。
対策
スケジュール管理に関する問題では、各技法の目的と使用場面を正確に把握することが重要です。特に「クリティカルパス法」と「プレシデンスダイアグラム法」は頻出用語なので、図や例を通じて理解を深めるとよいでしょう。類似する用語との区別も意識しましょう。
