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ITパスポート試験 令和7年度 [問36] 過去問解説

問題

問36

合意したサービス提供時間帯のうち、実際に顧客がITサービスを利用できた時間の割合で表されるものはどれか。

  • 可用性
  • 機能性
  • 効率性
  • 使用性

[出典:ITパスポート試験 令和7年度 問36]

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正解

正解は「」です。

解説

 この問題では、ITサービスがどの程度「止まらずに使える状態だったか」を測る指標が問われています。これに該当するのは「可用性」です。可用性とは、合意されたサービス提供時間のうち、実際に顧客がサービスを正常に利用できた時間の割合を意味します。

 例えば、1週間(168時間)のうち、計画外のシステム停止が8時間あったとすれば、可用性は(160 ÷ 168)×100 ≒ 95.2%となります。システム運用ではこの可用性が高いほど、信頼性の高いサービスであると評価されます。日常的な例で言えば、電車の運行率のようなもので、予定された時間にどれだけ正常に動いていたかが評価の基準になります。よって「ア:可用性」が正解です。

イ(機能性):
 システムが備えている機能の適切さや充実度を表すもので、サービスが使える時間とは直接関係ありません。
ウ(効率性):
 目的を達成するために必要な資源の使用量(時間、コストなど)に関する指標で、サービス提供時間の割合とは異なります。
エ(使用性):
 ユーザビリティとも呼ばれ、ユーザーにとって使いやすいかどうかを表す指標です。稼働時間の割合ではありません。

難易度

 用語の意味を正確に理解していれば難易度は高くありません。似た言葉(使用性や機能性など)との違いを混同しやすいため、各用語の定義と指標の違いを整理して覚えることが重要です。初学者でも比較的解きやすい基本問題です。

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用語補足

可用性:
 システムやサービスが、利用可能な時間の割合を示す指標です。稼働率とも呼ばれ、信頼性の目安になります。例えば「99.9%可用性」は、ほぼ止まらずに使える状態を意味します。

使用性(ユーザビリティ):
 ITシステムやソフトウェアが、どれだけ使いやすいかを示す指標です。ボタンの配置や操作のわかりやすさなど、利用者の利便性に直結します。

対策

 ITサービスの品質指標として使われる用語は似ているものが多いため、意味をしっかり整理して覚えることが重要です。特に「可用性・使用性・機能性・効率性」は比較されやすいので、それぞれが何を評価するものかを具体例を使って理解しましょう。


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