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ITパスポート試験 令和7年度 [問35] 過去問解説

問題

問35

マーケティング戦略の策定プロセスのうち、自社製品の差別化ポイントを明確化するものはどれか。

  • セグメンテーション
  • ターゲティング
  • プロモーション
  • ポジショニング

[出典:ITパスポート試験 令和7年度 問35]

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正解

正解は「」です。

解説

 この問題は、マーケティングの3つの基本的な戦略策定プロセス「STP」(セグメンテーション、ターゲティング、ポジショニング)のうち、製品の差別化ポイントに関連するものを問う問題です。

 STPとは、まず市場を細分化(セグメンテーション)し、その中から標的市場(ターゲティング)を選び、最後にその市場に対して自社製品の位置付け(ポジショニング)を明確にするという流れです。ポジショニングでは、自社製品が他社製品と比べてどのように優れているか、どんな特長があるかなどの「差別化ポイント」を明確化し、顧客の頭の中に印象づけることが目的です。

 たとえば、価格重視なのか、高品質志向なのか、デザイン重視なのかなど、他と区別されるような特徴づけを行います。よって、「差別化ポイントを明確化するもの」は「エ:ポジショニング」が正解です。

ア(セグメンテーション):
 市場全体を性別・年齢・地域などの基準で分割する段階であり、製品の差別化には直接関係しません。
イ(ターゲティング):
 セグメント化された市場の中から自社が狙う対象(ターゲット)を決定するもので、差別化ポイントの明確化は次の段階です。
ウ(プロモーション):
 広告や販売促進活動を指すもので、差別化の「伝え方」には関係しますが、「明確化」とは異なります。

難易度

 マーケティングのSTPに関する用語が理解できていれば、比較的易しい問題です。ただし、似たような言葉が多いため、語句の意味をあいまいに覚えていると迷いやすい問題でもあります。用語の流れと役割を理解していれば確実に得点できます。

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用語補足

ポジショニング:
 自社製品の強みや特徴を明確にして、競合との差別化を図るマーケティング戦略の一部です。例としては「うちは価格が安い」、「高級志向の品質重視」など、顧客に印象づける方向性を定めます。

ターゲティング:
 市場を細分化した後、自社が商品やサービスを提供する対象となる顧客層を選ぶことです。たとえば「20代女性向け」「高齢者向け」といった具体的な顧客層の決定を指します。

対策

 STP(セグメンテーション・ターゲティング・ポジショニング)の流れとそれぞれの役割を、順番通りに理解することが大切です。特に「ポジショニング=差別化の明確化」というセットで覚えておくと、類似問題にも対応できます。図解などでプロセスの流れを視覚的に確認すると効果的です。


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