問題
問21
基本的な機能やサービスは無償で提供し、追加の機能やサービスを有償で提供することで利益を上げるビジネスモデルを表す用語として、最も適切なものはどれか。
- フリーウェア
- フリーミアム
- フリーライド
- フリーランス
[出典:ITパスポート試験 令和7年度 問21]
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正解
正解は「イ」です。
解説
「フリーミアム(Freemium)」とは、「Free(無料)」と「Premium(有料)」を組み合わせた造語で、基本機能は無料で提供し、より高機能なオプションや追加サービスを有料で提供するビジネスモデルを指します。このモデルは、ユーザーにまず無料でサービスを体験してもらい、気に入った利用者が有料サービスに移行することで収益を上げる仕組みです。
例えば、音楽配信サービスのSpotifyでは、基本的な音楽再生は無料ですが、広告非表示やオフライン再生などの機能は有料です。また、Dropboxなどのクラウドストレージも同様に、一定の容量までは無料で提供し、容量追加などで課金する形をとっています。このように、フリーミアムはユーザー拡大と収益化を両立しやすい戦略として広く用いられています。
ア(フリーウェア):
完全に無料で提供されるソフトウェアのことで、有料オプションを前提としないため、収益を上げるモデルではありません。
ウ(フリーライド):
本来費用や労力を負担すべき人がそれを負担せずに利益だけを享受する行為であり、ビジネスモデルを指す言葉ではありません。
エ(フリーランス):
企業などに雇用されずに独立して仕事を請け負う個人事業者のことを指し、ビジネスモデルではありません。
難易度
この問題は、基本的なビジネスモデルの用語を問うものであり、頻出の「フリーミアム」について理解していれば迷わず解ける内容です。ITビジネスやサービスに関心がある受験者にとっては比較的やさしい問題といえます。
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用語補足
フリーミアム:
基本的なサービスは無料で提供し、追加のプレミアム機能やサービスを有料で提供するビジネスモデルです。例えばYouTube Premiumなどが該当します。
フリーウェア:
ユーザーが自由に使える完全無料のソフトウェアを指します。Microsoft EdgeやVLCメディアプレイヤーなどが例に挙げられます。
対策
IT業界でよく使われるビジネスモデル用語(フリーミアム、サブスクリプション、広告モデルなど)は頻出のため、具体例とともに覚えることが重要です。用語の意味だけでなく、どのようなサービスで用いられているかをセットで理解しておきましょう。