問題
問82
OSS (Open Source Software) に関する記述 a~c のうち、適切なものだけを全て挙げたものはどれか。
- a ソースコードに手を加えて再配布することができる。
- b ソースコードの入手は無償だが、有償の保守サポートを受けなければならない。
- c 著作権が放棄されており、無断で利用することができる。
- a, b
- a, b, c
- a, c
- b, c
[出典:ITパスポート試験 令和5年度 問82]
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正解
正解は「ア」です。
解説
オープンソースソフトウェア (OSS) は、そのソースコードが公開されており、ユーザーが自由に改変し、再配布することができるソフトウェアのことを指します。これは選択肢 a の説明と一致するため、適切な記述です。
一方、選択肢 b の「有償の保守サポートを受けなければならない」という記述は誤りです。OSS は基本的に無償で入手できますが、保守やサポートを受けるかどうかは利用者の自由であり、必ずしも有償のサポートが必要なわけではありません。
また、選択肢 c の「著作権が放棄されている」という記述も誤りです。OSS のライセンスは著作権を放棄するものではなく、多くの場合、GNU GPL や Apache License などのライセンスの下で利用が制限されます。したがって、無断で利用できるわけではありません。
イ (a, c):
選択肢 a は正しいですが、c の「著作権が放棄されている」という記述が誤りです。
ウ (b):
選択肢 b は誤りであり、OSS の利用に有償の保守サポートが必須ではありません。
エ (c):
選択肢 c の記述は誤りであり、OSS はライセンスの制約のもとで利用されます。
難易度
普通
OSS の基本的な概念を理解していれば解けますが、OSS のライセンスについて詳しくない場合は誤った選択肢を選んでしまう可能性があります。
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用語補足
オープンソースソフトウェア (OSS):
OSS とは、ソースコードが公開され、誰でも閲覧、改変、再配布ができるソフトウェアのことです。代表的な OSS には Linux、WordPress、MySQL などがあります。
OSS ライセンス:
OSS の利用や改変、再配布に関する条件を定めたライセンスのことです。代表的なライセンスには GNU GPL、MIT ライセンス、Apache License などがあります。
対策
- OSS の定義や特徴を正しく理解し、オープンソースライセンスの基本を押さえておくことが重要です。
- OSS は自由に利用できるが、著作権が放棄されているわけではなく、ライセンス条件に従う必要があることを理解しましょう。
- 具体的な OSS の事例(Linux、Apache、WordPress など)を学び、どのように活用されているかを知っておくと実務にも役立ちます。