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ITパスポート試験 令和5年度 [問63] 問題&解説

問題

問63

容量が500GBバイトのHDDを2台使用して、RAID0、RAID1を構成したとき、実際に利用可能な記憶容量の組み合わせとして、適切なものはどれか。

[出典:ITパスポート試験 令和5年度 問63]

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正解

正解は「」です。

解説

 RAID(Redundant Array of Independent Disks)は、複数のHDDやSSDを組み合わせて、データの高速化や冗長性の向上を図る技術です。今回は、RAID0RAID1について解説します。

RAID0(ストライピング)
 RAID0は、複数のディスクにデータを分散して書き込むことで、読み書きの速度を向上させる方式です。しかし、1台のHDDが故障するとデータが全て失われるため、冗長性はありません。

  • メリット: 高速なデータアクセスが可能
  • デメリット: データ損失のリスクが高い(HDD1台でも故障すると全データ消失)
  • 利用可能な容量: HDDの合計容量(500GB×2=1TB)

RAID1(ミラーリング)
 RAID1は、2台のHDDに同じデータを記録することで、冗長性を確保する方式です。どちらかのHDDが故障しても、もう一方のHDDからデータを復旧できるため、耐障害性が高いです。

  • メリット: 高いデータ保護性(1台故障してもデータは無事)
  • デメリット: 利用可能な容量が減る(HDDの半分しか使えない)
  • 利用可能な容量: 最小容量のHDD1台分(500GB)

 したがって、RAID0では1TBRAID1では500GBの組み合わせが正解となります。

ア(1TBバイト | 1TBバイト):
 RAID1の記憶容量は最小のHDD1台分なので、1TBにはなりません。
ウ(500GBバイト | 1TBバイト):
 RAID0ではHDDの合計容量が利用可能となるため1TBになるべきですが、500GBでは誤りです。
エ(500GBバイト | 500GBバイト):
 RAID0の容量が500GBになるのは誤りで、1TBが正しいです。

難易度

普通
 RAIDの種類とその仕組みを理解しているかを問う問題です。基本的なRAIDの概念を知っていれば簡単ですが、RAID0とRAID1の違いを明確に理解していないと混乱する可能性があります。

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用語補足

RAID(レイド):
 複数のHDDを組み合わせ、データの高速化や耐障害性を向上させる技術のこと。代表的なものにRAID0(ストライピング)、RAID1(ミラーリング)、RAID5(パリティ)などがあります。

ストライピング(RAID0):
 データを複数のHDDに分散して書き込むことで、読み書き速度を向上させる技術。冗長性はなく、1台のHDDが故障すると全データが失われます。

ミラーリング(RAID1):
 2台のHDDに同じデータを記録することで、耐障害性を高める技術。HDD1台が故障してもデータを復旧できるが、使用できる容量は半分になります。

対策

  • RAID0とRAID1の特徴(メリット・デメリット)を正確に理解する。
  • RAID0は速度重視、RAID1は耐障害性重視であることを覚える。
  • RAIDの他の方式(RAID5、RAID10など)についても学んでおくとよい。


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