問題
問59
関係データベースで管理された”会員管理”表を正規化して、“店舗”表、“会員種別”表、および“会員”表に分割した。“会員”表として、適切なものはどれか。ここで、表中の下線はキーを表し、一人の会員が複数の店舗に登録した場合は、会員番号を店舗ごとに付与するものとする。
[出典：ITパスポート試験 令和5年度 問59]
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正解
正解は「エ」です。
解説
データベースの正規化では、データの冗長性を排除し、整合性を保つために適切なテーブル設計を行うことが重要です。本問題では、「会員管理」表を”店舗”表、”会員種別”表、”会員”表に分割する必要があります。
会員表には「会員番号」と「会員名」が必須ですが、一人の会員が複数の店舗に登録できる仕様のため、店舗ごとに会員番号が割り振られることになります。そのため、「店舗コード」もキーとして含める必要があります。
さらに、会員の種別情報も管理するためには「会員種別コード」も保持する必要があります。したがって、最適な選択肢は「会員番号, 店舗コード, 会員名, 会員種別コード」となるため、正解は「エ」です。
ア(会員番号, 会員名):
会員種別情報や店舗情報が含まれていないため、正規化の条件を満たしていません。
イ(会員番号, 会員名, 会員種別コード):
店舗情報が含まれておらず、会員が複数の店舗に登録できる仕様を満たしていません。
ウ(会員番号, 店舗コード, 会員名):
会員の種別情報が含まれていないため、不十分です。
難易度
普通
データベースの基本的な正規化の知識があれば解答できる問題です。正規化の概念を理解していないと、不要なデータの重複を含んでしまう選択肢を選ぶ可能性があります。
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用語補足
正規化：
データの冗長性を削減し、データの一貫性を保つためにデータベースを適切に分割する手法のことです。一般的に第一正規形（1NF）、第二正規形（2NF）、第三正規形（3NF）と進められます。
キー：
データベースの各レコードを一意に識別するために使用される列（または列の組み合わせ）のことです。主キー（Primary Key）や外部キー（Foreign Key）などがあります。
対策
- データベースの正規化の基本（1NF, 2NF, 3NF）を理解し、適切なテーブル設計ができるようにする。
- キーの概念（主キー、外部キー）を正しく理解し、関係性を考慮した設計を意識する。
- データの冗長性を減らすために、どの情報をどのテーブルに分割するかを考える訓練を行う。
