問題
問98
IoTエリアネットワークの構築に当たり、①〜③の通信規格の使用を検討している。これらの通信規格を有線と無線に分類したとき、無線ネットワークに分類されるものだけを全て挙げたものはどれか。
- ①BLE
- ②PLC
- ③ZigBee
- ①、②
- ①、②、③
- ①、③
- ②、③
[出典:ITパスポート試験 令和2年度 問98]
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正解
正解は「ウ」です。
解説
正解の選択肢「ウ(①、③)」は、BLE(Bluetooth Low Energy)とZigBeeの2つが無線通信規格であることから正解です。BLEはBluetoothの一種で、低消費電力でデータのやりとりが可能な無線通信規格です。ZigBeeも、低速ながら省電力での通信が可能な無線通信規格で、IoT機器やセンサーネットワークで多く利用されています。
一方、②のPLC(Power Line Communication)は電力線を使って通信を行う技術であり、有線通信に分類されます。この問題は、IoTに用いられる通信方式を無線と有線に正しく分類できるかを問うもので、通信方式ごとの基本的な特徴を理解しておくことが求められます。例えば、BLEやZigBeeは、家電製品やスマートホーム機器で使用されており、「線をつながなくても通信できる=無線」とイメージすることで覚えやすくなります。
ア(①、②):
②のPLCは有線通信規格であり、無線だけを選ぶという条件に合致しません。
イ(①、②、③):
②のPLCが含まれており、無線通信のみという条件に合っていないため誤りです。
エ(②、③):
②のPLCが有線通信であるため、無線通信だけを選ぶ条件に合致していません。
難易度
この問題は、各通信規格が無線なのか有線なのかを把握していれば簡単に解けるため、難易度としては「やさしい」と言えます。IoTで使われる主要な通信技術についての基礎知識が問われており、学習者が実際の使用場面と結びつけて覚えていれば、特に計算や高度な知識を要することなく正答できる内容です。
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用語補足
BLE:
Bluetooth Low Energyの略で、省電力の無線通信技術です。スマートウォッチやフィットネストラッカー、IoT機器などに広く使われています。通常のBluetoothよりも消費電力が少ないのが特徴です。
ZigBee:
ZigBeeは無線通信規格の一つで、センサーやスマートホーム機器での使用に適しています。短距離かつ低速ですが、省電力で多くのデバイスと接続できる点が強みです。
PLC:
Power Line Communicationの略で、電力線を利用してデータ通信を行う技術です。有線通信の一種で、新たな配線を必要とせず、既存の電源線を活用できる利点があります。
対策
IoT分野で使用される通信技術は多種多様ですが、特にBLEやZigBee、PLCのような代表的な技術については、「無線か有線か」「主な用途」などの特徴を整理して覚えることが大切です。図や表にして比較しながら学ぶと理解が深まり、試験でも混乱せずに解答できます。