問題
問92
AさんがXさん宛ての電子メールを送るときに、参考までにYさんとZさんにも送ることにした。ただし、Zさんに送ったことは、XさんとYさんには知られたくない。このときに指定する宛先として、適切な組合せはどれか。

[出典:ITパスポート試験 令和2年度 問92]
スポンサーリンク
正解
正解は「ア」です。
解説
この問題のポイントは、「Zさんに送ったことをXさんとYさんには知られたくない」という条件です。電子メールには、宛先(To)、Cc(カーボンコピー)、Bcc(ブラインドカーボンコピー)の3つの送信形式があります。Bccに指定された宛先は、他の受信者には見えないのが特徴です。
選択肢アでは、Xさんを「To」、Yさんを「Cc」、そしてZさんを「Bcc」にしています。これにより、XさんとYさんはZさんにメールが送られたことを知ることができません。逆にZさんはメールの内容を受け取れますが、他の受信者の存在を知ることはできません。
このようにBccを正しく使うことで、送信相手同士が互いの宛先を知られることなくメールを送ることができます。例えば、同じ内容を複数の顧客に送る際に、顧客同士のメールアドレスが知られないようにする場合などにBccは活用されます。したがって、「ア」の組み合わせが最も適切です。
イ(X Y,Z Z):
ZさんをBccに含めてはいますが、CcにZさんが含まれているため、XさんやYさんにもZさんに送られたことが分かってしまいます。
ウ(X Z Y):
ZさんがCcに含まれているため、Zさんに送ったことが他の受信者に知られてしまい、問題の条件「Zさんに送ったことを知られたくない」に反します。
エ(X,Y,Z Y Z):
ToにZさんを含めているため、XさんやYさんがZさんに送ったことを明確に知ることができるので、条件を満たしません。
難易度
この問題はメールの基本的な送信方法(To, Cc, Bcc)に関する理解を問うもので、日常的にメールを利用している人にとっては簡単です。ただし、初心者やビジネスメールに不慣れな人にはBccの性質が分かりにくいため、注意が必要です。全体的には基本レベルの問題といえます。
スポンサーリンク
用語補足
To:
電子メールの主たる宛先を指定する欄です。ここに指定された人は、メールの主な受信者であるとされます。
Cc(カーボンコピー):
主な宛先ではないが、参考として同じ内容のメールを送信する相手を指定する欄です。Toや他のCcの相手にも表示されます。
Bcc(ブラインドカーボンコピー):
他の受信者には見えない形でメールを送る相手を指定する欄です。Bccに指定された相手にメールは届きますが、他の宛先にはその存在が分かりません。
対策
To、Cc、Bccの違いと、それぞれの用途を正しく理解しておくことが重要です。特にBccは誤って使用すると情報漏えいや信頼性の問題につながるため、メール実務でよく出るケーススタディを繰り返し学習しましょう。例題に沿って学ぶことで理解が深まります。