問題
問9
国連が中心となり、持続可能な世界を実現するために設立した17のゴールから成る国際的な開発目標はどれか。
- COP21
- SDGs
- UNESCO
- WHO
[出典:ITパスポート試験 令和2年度 問9]
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正解
正解は「イ」です。
解説
正解は「SDGs」です。SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)は、2015年に国連サミットで採択された国際的な目標であり、2030年までに持続可能でより良い世界を目指すための17の目標と169のターゲットから構成されています。
これらの目標には、貧困の撲滅、教育の普及、ジェンダー平等、気候変動対策など多岐にわたる分野が含まれ、世界中の国々や企業、市民が協力して取り組むことが求められています。
たとえば「すべての人に健康と福祉を」や「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」といった目標が設定されています。SDGsは企業の社会的責任(CSR)やESG投資とも深く関わり、経済活動の中でも無視できない重要な概念です。
- ア(COP21):
COP21は2015年にパリで開催された気候変動枠組条約締約国会議で、パリ協定が採択されました。気候変動に特化した枠組みであり、SDGsのように包括的な開発目標ではありません。 - ウ(UNESCO):
UNESCO(国際連合教育科学文化機関)は教育・科学・文化の発展を目的とした国連の専門機関であり、17の目標を包括的に扱うSDGsとは異なります。 - エ(WHO):
WHO(世界保健機関)は国際的な公衆衛生の向上を目指す機関で、SDGsの「健康と福祉」に関わる部分には関係しますが、SDGsそのものではありません。
難易度
本問は、ニュースや学校教育、企業のCSR活動などで広く取り上げられている「SDGs」に関する基本知識を問うものです。近年では多くの場所でSDGsのロゴやポスターを見ることができ、社会全体で認知度が高まっているため、初学者でも比較的容易に正解できる問題といえます。よって、難易度は「易しい」です。
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用語補足
SDGs:
SDGsとは「持続可能な開発目標」のことで、国連加盟国が2030年までに達成すべき17の目標を定めています。貧困・教育・気候変動など世界的な課題を解決するための指針で、企業活動や行政にも強く影響しています。
COP21:
COP21は気候変動枠組条約の締約国会議の21回目で、2015年にパリで開催されました。この会議で「パリ協定」が採択され、各国が温室効果ガスの削減目標を定めました。
対策
SDGsはITパスポート試験でも頻出のテーマです。17の目標すべてを覚える必要はありませんが、「貧困の撲滅」「教育」「気候変動」など、どのような分野にまたがる目標かを押さえておくことが大切です。また、似た用語(COP21、UNESCO、WHO)との違いも整理して覚えると効果的です。