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ITパスポート試験 令和2年度 [問36] 問題&解説

問題

問36

納入されたソフトウェアの一連のテストの中で、開発を発注した利用者が主体となって実施するテストはどれか。

  • 受入れテスト
  • 結合テスト
  • システムテスト
  • 単体テスト

[出典:ITパスポート試験 令和2年度 問36]

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正解

正解は「」です。

解説

 正解は「受入れテスト」です。受入れテストは、ソフトウェア開発の最終段階で、開発を依頼した利用者(顧客)が実施するテストです。目的は、納入されたシステムが要求仕様どおりに動作し、実際の業務で問題なく使えるかどうかを確認することです。

 例えば、レストランにケーキを注文したとき、完成したケーキをお客様が実際に見て、味見をして、イメージ通りかどうかを確認するようなものです。ソフトウェアの品質や仕様通りの動作を最終的に確認し、「この状態で本番環境に導入して問題ない」と判断するために行われます。このため、開発者側ではなく、利用者が主体となって行うのが大きな特徴です。

イ(結合テスト):
 結合テストは、複数のモジュール(部品)を組み合わせて、モジュール間の連携やデータの受け渡しが正しく行われるかを確認するテストです。開発側が行うもので、利用者は通常関与しません。
ウ(システムテスト):
 システム全体を対象にしたテストで、仕様どおりに動作するかを総合的に確認しますが、これは開発者や品質管理部門が主導して行うもので、利用者の参加は基本的にありません。
エ(単体テスト):
 単体テストは、プログラムの最小単位であるモジュールや関数ごとに、正しく動作するかを確認するテストです。これも開発者が主に担当します。

難易度

 この問題は、ソフトウェア開発におけるテスト工程の役割と誰が実施するかを理解していれば簡単に解ける基本的な問題です。初学者でも「利用者が実施するテスト=受入れテスト」というキーワードを押さえていれば正解にたどり着きやすい内容です。

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用語補足

受入れテスト:
 利用者(顧客)が開発完了後のソフトウェアを確認し、要求通りに動作するかをチェックするテストです。最終的な合格判断に使われ、本番稼働の前に実施されます。

単体テスト:
 プログラムの最小単位である関数やモジュールごとに、正しく動作するかを確認するテストです。開発者自身が行い、バグの早期発見に役立ちます。

結合テスト:
 複数のモジュールを組み合わせて、正しく連携できているかを確認するテストです。データの受け渡しや制御の流れなどを重点的にチェックします。

対策

 テスト工程の種類(単体・結合・システム・受入れ)とそれぞれの目的、実施者(開発者側か利用者側か)を区別して覚えることが重要です。特に「誰が実施するか」という視点をもつと混乱を避けやすくなります。


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