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ITパスポート試験 令和2年度 [問30] 問題&解説

問題

問30

企業の収益性を測る指標の一つであるROEの”E”が表すものはどれか。

  • Earnings(所得)
  • Employee(従業員)
  • Enterprise(企業)
  • Equity(自己資本)

[出典:ITパスポート試験 令和2年度 問30]

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正解

正解は「」です。

解説

 正解の「エ:Equity(自己資本)」は、ROE(Return on Equity)の“E”が表す用語です。ROE企業の「自己資本利益率」と呼ばれ、株主が出資した資本を使って企業がどれだけ効率よく利益を生み出しているかを示す重要な指標です。計算式は「ROE = 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100」で表されます。

 たとえば、株主が100万円を出資した会社が年間10万円の利益を出したとすると、ROEは10%になります。この数値が高いほど、株主にとって効率的に利益を生み出している会社と評価されます。ROEは投資家が企業の収益力を判断する材料にもなり、経営の効率性や財務健全性を測るためにも活用されます。

ア(Earnings):
 Earningsは「利益」や「所得」を意味しますが、ROEの“E”はEarningsではなくEquity(自己資本)を指します。
イ(Employee):
 Employeeは「従業員」という意味であり、ROEの指標とは無関係です。収益性を測る指標においては使われません。
ウ(Enterprise):
 Enterpriseは「企業」を意味しますが、ROEの計算において使われる要素ではありません。

難易度

 この問題はROEという指標の基本的な構成要素を知っていれば解けるため、難易度はやや易しいです。企業経営や財務指標に関する知識があまりない初学者にとっては、略語の意味を暗記していないと難しく感じるかもしれませんが、重要用語として頻出なので基本事項として押さえておきたいところです。

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用語補足

ROE(Return on Equity):
 自己資本利益率を意味し、株主が出資した資本に対して、企業がどれだけの利益を生み出しているかを示す指標です。株式投資の判断材料として重要です。

Equity(自己資本):
 企業の純資産部分を表す言葉で、株主が出資した資本や内部留保などから成ります。借入金などの負債とは異なり、企業の所有者に帰属する資産です。

対策

 ROEやROAなどの財務指標は、企業の収益性や効率性を判断するために重要な知識です。これらの略語の意味と計算式、構成要素(分子・分母)をセットで覚えることが正解の鍵になります。略語に惑わされず、何の指標で何を測っているかを意識して覚えるようにしましょう。


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