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ITパスポート試験 令和2年度 [問16] 問題&解説

問題

問16

新製品の開発に当たって生み出される様々な成果 a~c のうち、特許法による保護の対象となり得るものだけを全て挙げたものはどれか。

  • a 機能を実現するために考え出された独創的な発明
  • b 新製品の形状、模様、色彩など、斬新的な発想で創作されたデザイン
  • c 新製品発表に向けて考え出された新製品のブランド名
  • a
  • a, b
  • a, b, c
  • a, c

[出典:ITパスポート試験 令和2年度 問16]

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正解

正解は「」です。

解説

 問16の正解は「ア」です。特許法による保護の対象となるのは、発明や考案などの技術的なアイデアです。選択肢aの「機能を実現するために考え出された独創的な発明」は、特許法の保護対象となります。

 特許法は、新規性、進歩性、産業上の利用可能性を満たす発明を保護する法律です。これにより、発明者は一定期間、独占的にその発明を利用する権利を得ることができます。一方、選択肢bの「新製品の形状、模様、色彩など、斬新的な発想で創作されたデザイン」は、意匠法の保護対象となります。意匠法は、物品の形状、模様、色彩などのデザインを保護する法律です。


 選択肢cの「新製品発表に向けて考え出された新製品のブランド名」は、商標法の保護対象となります。商標法は、商品やサービスの識別標識を保護する法律です。したがって、特許法による保護の対象となり得るものは選択肢aのみであり、正解は「ア」となります。

イ(a, b):
 選択肢bのデザインは意匠法の保護対象であり、特許法の保護対象ではありません。


ウ(a, b, c):
 選択肢bのデザインは意匠法、選択肢cのブランド名は商標法の保護対象であり、特許法の保護対象ではありません。


エ(a, c):
 選択肢cのブランド名は商標法の保護対象であり、特許法の保護対象ではありません。

難易度

 この問題の難易度は中程度です。特許法、意匠法、商標法の違いを理解しているかどうかが問われるため、基本的な法律知識が必要です。しかし、選択肢が明確であり、特許法の保護対象を正確に把握していれば解答しやすい問題です。初学者にとっては少し難しいかもしれませんが、基本的な法律知識を学ぶことで対応可能です。

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用語補足

特許法:
  新規性、進歩性、産業上の利用可能性を満たす発明を保護する法律です。発明者は一定期間、独占的にその発明を利用する権利を得ることができます。

意匠法:
  意匠法は、物品の形状、模様、色彩などのデザインを保護する法律です。デザインの独創性を守り、模倣を防ぐ役割を果たします。

対策

 この問題を解くためには、特許法、意匠法、商標法の違いを理解することが重要です。それぞれの法律が保護する対象を明確に把握し、過去問を活用して実際の問題に慣れることが効果的です。また、関連する法律の基本的な条文を確認することで、より深い理解が得られます。


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