スポンサーリンク

ITパスポート試験 令和2年度 [問10] 問題&解説

問題

問10

IoTに関する事例として、最も適切なものはどれか。

  • インターネット上に自分のプロフィールを公開し、コミュニケーションの輪を広げる。
  • インターネット上の店舗や通信販売のWebサイトにおいて、ある商品を検索すると、類似商品の広告が表示される。
  • 学校などにおける授業や講義をあらかじめ録画し、インターネットで配信する。
  • 発電設備の運転状況をインターネット経由で遠隔監視し、発電設備の性能管理、不具合の予兆検知及び補修対応に役立てる。

[出典:ITパスポート試験 令和2年度 問10]

スポンサーリンク

正解

正解は「」です。

解説

 正解は「エ」です。この選択肢では、「発電設備の運転状況をインターネット経由で遠隔監視」し、「性能管理や不具合の予兆検知、補修対応」に役立てると述べられており、これはまさにIoT(Internet of Things)の代表的な活用事例です。IoTとは、センサや機器などをインターネットにつなぎ、収集されたデータをもとに自動化・最適化する技術です。

 発電設備にセンサを取り付け、温度や振動、稼働時間などの情報を常にモニタリングすることで、異常の兆候を早期に検知し、停止前にメンテナンスを行うことが可能になります。これは製造業やインフラ管理でのIoT活用としてよくあるパターンで、特に「遠隔監視」や「予兆保全」は重要な応用分野です。日常的な例で言えば、スマート家電が異常を検知してスマホに通知するような仕組みもIoTの一種です。

  • ア(インターネット上に自分のプロフィールを公開し…):
     これはSNSなどによる情報発信やネットワーク形成の話であり、IoTとは関係がありません。センサや機器がネットに接続されているわけではありません。
  • イ(商品を検索すると、類似商品の広告が表示される):
     これはWebマーケティングやレコメンドエンジンの事例で、ユーザの検索履歴をもとに広告を表示する技術です。IoTの要素である物理機器やセンサのネット接続は関係していません。
  • ウ(授業や講義を録画し、インターネットで配信する):
     これはeラーニングやオンデマンド配信に関する話であり、IoTの特徴である「モノのインターネット」とは直接関係しません。

難易度

 本問は、IoTの基本的な定義と活用事例を理解していれば容易に正解できる内容です。選択肢の中にはインターネットに関係するがIoTではない事例が含まれているため、IoTと単なるネットサービスの違いをしっかり押さえていれば混乱せずに解答できるでしょう。そのため、難易度は「易しい」と言えます。

スポンサーリンク

用語補足

IoT(Internet of Things):
 IoTとは、「モノのインターネット」と訳され、センサや家電、設備などの物理的なモノがインターネットを通じて相互に通信し、情報を取得・分析・制御する技術です。例えば、スマート冷蔵庫が中身を把握してレシピを提案するなどがあります。

遠隔監視:
 遠隔監視とは、物理的に離れた場所にある機器や設備の状態を、ネットワークを通じてリアルタイムに監視する技術です。たとえば、無人の発電所や工場の機械状態を本社から監視するなどの用途があります。

対策

 IoTの出題では、「インターネットにつながった機器やセンサによる情報収集と活用」という定義を正確に理解しておくことが重要です。単なるWebサービスやSNSなどと混同しないよう、具体的なIoT活用事例(スマートホーム、遠隔医療、製造設備の監視など)を学習しておきましょう。


タイトルとURLをコピーしました