問題
問89
OSS(Open Source Software)に関する記述のうち、適切なものだけを全て挙げたものはどれか。
① Webサーバとして広く用いられているApache HTTP ServerはOSSである。
② WebブラウザであるInternet ExplorerはOSSである。
③ ワープロソフトや表計算ソフト、プレゼンテーションソフトなどを含むビジネス統合パッケージは開発されていない。
- ①
- ① , ②
- ②, ③
- ③
[出典:ITパスポート試験 令和元年度 問89]
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正解
正解は「ア」です。
解説
OSS(オープンソースソフトウェア)は、ソースコードが一般に公開され、誰でも使用・改変・再配布が可能なソフトウェアのことです。この問題では3つの記述の中から、正しいもののみを選ぶ必要があります。
①の「Apache HTTP Server」は実際に広く使われているOSSであり、正しい記述です。ApacheはWebサーバとして世界中で使用されており、代表的なOSSの一つです。
②の「Internet Explorer」はマイクロソフト社が開発したクローズドソースのブラウザであり、OSSではありませんので誤りです。
③の「ビジネス統合パッケージは開発されていない」というのも誤りです。実際には、LibreOffice(ワープロ・表計算・プレゼンテーションを含む)などのOSSが存在します。
以上より、正しいのは①のみであり、正解は「ア」となります。
- イ(①、②):
②のInternet ExplorerはOSSではなく、マイクロソフト社がソースコードを公開していないため誤りです。 - ウ(②、③):
②は誤りであり、③もLibreOfficeなどのOSSのビジネス統合パッケージが存在するため誤りです。 - エ(③):
③はOSSのビジネス統合パッケージ(LibreOfficeなど)が実在するため誤った記述です。
難易度
OSSの基本的な知識と、代表的なソフトウェアの種類を知っていれば解ける問題です。選択肢②や③は日常的に使われているソフトに関する誤解を問う内容であり、初学者でも常識的な判断ができれば正解にたどり着きやすいため、難易度は「やや易しい」といえます。
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用語補足
OSS(Open Source Software):
ソースコードが一般に公開され、改変や再配布が認められているソフトウェアです。代表例には、Linux、Apache、LibreOfficeなどがあります。
Apache HTTP Server:
Webサーバソフトの一つで、インターネット上の多くのWebサイトで利用されているOSSです。
LibreOffice:
文書作成、表計算、プレゼンなどが可能な統合型オフィスソフトで、OSSとして誰でも無料で利用できます。Microsoft Officeの代替としても利用されています。
対策
OSSに関しては、「ソースコードが公開されていること」「改変や再配布が可能であること」「代表的なOSSには何があるか」を中心に学習することが重要です。OSSと商用ソフトウェアの違いについても理解しておきましょう。