問題
問58
PCの周辺装置を利用可能にするためのデバイスドライバに関する記述のうち、適切なものはどれか。
- HDDを初期化してOSを再インストールした場合、OSとは別にインストールしていたデバイスドライバは再インストールする必要がある。
- 新しいアプリケーションソフトウェアをインストールした場合、そのソフトウェアが使用する全てのデバイスドライバを再インストールする必要がある。
- 不要になったデバイスドライバであっても、一度インストールしたドライバを利用者が削除することはできない。
- プリンタのデバイスドライバを一つだけインストールしていれば、メーカーや機種を問わず全てのプリンタが使用できる。
[出典:ITパスポート試験 令和元年度 問58]
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正解
正解は「ア」です。
解説
デバイスドライバは、ハードウェア(周辺装置)とOSとの間を仲介し、正しく動作させるためのソフトウェアです。OSを再インストールした場合、これまでに手動で導入していたデバイスドライバは失われることが多く、再びインストールする必要があります。
たとえば、特定のプリンタやグラフィックカードなどを使うためには、その機種専用のドライバが必要で、OSだけを再インストールしても認識できません。したがって、選択肢「ア」が適切です。
イ(新しいアプリケーション…):
アプリケーションソフトはOS上で動作するもので、通常デバイスドライバを再インストールする必要はありません。
ウ(不要になったデバイス…):
インストール済みのデバイスドライバは、ユーザーがアンインストールして削除できます。
エ(プリンタのデバイスドライバ…):
プリンタごとに専用のドライバが必要であり、汎用ドライバで全ての機種に対応することはできません。
難易度
この問題は、基本的なPCの仕組みを理解していれば正解しやすい内容です。OSとドライバの関係に関する初歩的な理解が求められるため、初心者でも比較的容易に答えられるレベルといえます。
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用語補足
デバイスドライバ:
周辺装置(例:プリンタやマウス)をOSから制御するためのソフトウェア。特定の機器には専用ドライバが必要です。
OS(オペレーティングシステム):
コンピュータ全体の基本的な制御を担うソフトウェアで、アプリケーションやデバイスを管理します。例:WindowsやmacOSなど。
インストール:
ソフトウェアやドライバなどをPCに導入する作業のこと。手動または自動で実行されます。
対策
OSの再インストールとデバイスドライバの関係性については、ITパスポート試験で頻出する基本知識です。実際のPC操作やドライバ更新経験があると理解しやすくなります。プリンタなどの機器をPCに接続した際の動作や、ドライバインストールの流れも併せて確認しましょう。