問題
問52
アジャイル開発において、短い間隔による開発工程の反復や、その開発サイクルを表す用語として、最も適切なものはどれか。
- イテレーション
- スクラム
- プロトタイピング
- ペアプログラミング
[出典：ITパスポート試験 令和元年度 問52]
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正解
正解は「ア」です。
解説
アジャイル開発は、小さな単位で反復的に開発を進めることで、顧客の要望の変化に柔軟に対応する手法です。この短い開発単位のことを「イテレーション（Iteration）」と呼びます。イテレーションは通常1週間から4週間程度の短い期間で実行され、その中で設計・実装・テストなどを一通り行います。
各イテレーションの終了時には成果物を評価し、フィードバックを受けて次のイテレーションへ反映させます。 このような反復的なプロセスによって、システムが段階的に成長していくことが特徴です。イテレーションという言葉は「繰り返し」という意味を持ち、アジャイルの基本的な概念の一つです。
よって、開発工程の反復やそのサイクルを表す用語として「ア：イテレーション」が最も適切です。
イ(スクラム):
アジャイルの代表的な手法の名称で、役割やイベントの枠組みを指す用語であり、「開発サイクル」を示す用語とは異なります。
ウ(プロトタイピング):
試作品を作成してユーザ確認を得る手法ですが、反復サイクルそのものを表す用語ではありません。
エ(ペアプログラミング):
2人1組でコードを書く技法であり、開発の進め方のひとつですが、開発サイクルを意味する言葉ではありません。
難易度
この問題はアジャイル開発に関する基本用語を正確に理解しているかを問うものです。用語自体は基本的なレベルで、選択肢の意味が分かれば容易に正解できます。したがって、アジャイルの代表的用語を学習していれば初心者にも比較的易しい問題といえます。
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用語補足
イテレーション：
アジャイル開発における短い開発期間の単位で、繰り返し実施されるサイクルのことです。1回のイテレーションごとに成果を出し、改善していきます。
スクラム：
アジャイル開発の手法の一つで、プロダクトオーナーやスクラムマスターなどの役割と、スプリントなどのイベントで構成されます。
プロトタイピング：
完成前の試作品を作り、利用者に確認してもらう手法です。要求の明確化や改善に使われます。
対策
アジャイル開発に関する用語を体系的に覚えておくことが重要です。特に「イテレーション」「スプリント」「スクラム」などの基本用語はそれぞれの意味を区別できるようにしておきましょう。図や例を用いて繰り返し学習することで定着します。
