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ITパスポート試験 令和元年度 [問48] 過去問解説

問題

問48

サービスレベル管理のPDCAサイクルのうち、C(Check)で実施する内容はどれか。

  • SLAに基づくサービスを提供する。
  • サービス提供結果の報告とレビューに基づき、サービスの改善計画を作成する。
  • サービス要件及びサービス改善計画を基に、目標とするサービス品質を合意し、SLAを作成する。
  • 提供したサービスを監視・測定し、サービス報告書を作成する。

[出典:ITパスポート試験 令和元年度 問48]

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正解

正解は「」です。

解説

 PDCAサイクルとは、「Plan(計画)」「Do(実行)」「Check(評価)」「Act(改善)」の4つの段階で構成される継続的改善の枠組みです。ITサービスマネジメントでは、サービスレベル管理においてもこのサイクルを活用します。

 このうち「Check(評価)」は、実際に提供されたサービスのパフォーマンスを測定し、あらかじめ定めた目標(SLAなど)に対してどれだけ達成されたかを評価する段階です。具体的には、提供されたサービスについて監視や測定を行い、結果をサービス報告書としてまとめる作業が含まれます。

  選択肢エは「提供したサービスを監視・測定し、サービス報告書を作成する」という内容であり、まさに「Check」のフェーズの実施内容を表しています。したがって、正解は「エ」です。

ア(SLAに基づくサービスを提供する):
 これは「Do(実行)」のフェーズに該当する行為であり、「Check」ではありません。
イ(サービス提供結果の報告とレビューに基づき…):
 レビューの結果から改善策を検討する内容は「Act(改善)」に該当します。
ウ(サービス要件及び改善計画を基にSLAを作成する):
 サービスの要件定義や目標設定を行うのは「Plan(計画)」の段階です。

難易度

 PDCAサイクルは基本的な管理手法として多くの分野で使用されており、ITサービスマネジメントでもよく出題されるテーマです。そのため、PDCAの各フェーズの役割を正確に理解していれば、初心者でも正答可能な易しめの問題です。

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用語補足

PDCAサイクル:
 継続的改善を目的とした4段階のマネジメント手法。「Plan(計画)」「Do(実行)」「Check(評価)」「Act(改善)」で構成されます。

サービスレベル管理:
 提供するサービスの品質(可用性、応答時間など)について、顧客と合意(SLA)し、その達成度を管理するプロセスです。

SLA(サービスレベル合意書):
 サービス提供者と利用者の間で合意されるサービスの品質基準を記載した文書で、可用性や応答時間などの数値目標が定義されます。

対策

 PDCAサイクルの各フェーズで何をするのかを具体的に理解しておくことが重要です。特にITサービスマネジメントでは、Checkの段階で行う「監視・測定・報告」がよく問われるため、他のフェーズとの違いを比較しながら覚えると効果的です。


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