問題
問35
持続可能な世界を実現するために国連が採択した、2030年までに達成されるべき開発目標を示す言葉として、最も適切なものはどれか。
- SDGs
- SDK
- SGA
- SGML
[出典:ITパスポート試験 令和元年度 問35]
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正解
正解は「ア」です。
解説
正解は「SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)」です。SDGsは、2015年に国連サミットで全会一致で採択された17の目標と169のターゲットから構成される国際的な指標です。2030年までに貧困の撲滅、教育の充実、気候変動対策など、地球規模の課題を包括的に解決することを目的としています。
選択肢の中で唯一この内容に該当するのが「ア」のSDGsです。
この用語はITの知識というよりも、企業活動やCSR(企業の社会的責任)、グローバル戦略などの視点でも重要となります。
そのため、ITパスポートでは「企業活動」や「法務」などの範囲でSDGsの意義や関連用語の理解が問われることがあります。
イ(SDK):
SDKは「Software Development Kit(ソフトウェア開発キット)」の略で、プログラム開発に用いるツール群を指します。持続可能な開発とは無関係です。
ウ(SGA):
SGAという略語は一般的に「Selling, General and Administrative expenses(販売費及び一般管理費)」を意味しますが、SDGsとは無関係です。
エ(SGML):
SGMLは「Standard Generalized Markup Language」の略で、文書構造の定義に使われるマークアップ言語の1つであり、SDGsとは関連がありません。
難易度
この問題は、SDGsという非常に有名かつ基礎的な用語を知っていれば容易に正解できます。選択肢もそれぞれIT用語の略称で紛らわしく作られていますが、基本的な社会常識があれば解けるため、難易度は「やさしい」と言えます。
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用語補足
SDGs:
Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略で、2030年までに達成すべき国際的な17の目標。例として「貧困をなくそう」「気候変動に具体的な対策を」などが含まれます。
CSR:
Corporate Social Responsibility(企業の社会的責任)の略。企業が利益追求だけでなく、社会的責任を果たす行動をとることが求められる考え方です。SDGsへの取り組みもCSRの一環です。
国連サミット:
国連加盟国が集まる会議で、SDGsは2015年の国連サミットで193カ国により採択されました。世界全体の共通目標です。
対策
SDGsの意味と背景を正確に理解しておくことが重要です。ITパスポート試験では、ITのみにとどまらず企業活動や社会的責任との関連でも出題されるため、持続可能性や社会課題に関する用語も合わせて確認しましょう。