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ITパスポート試験 令和元年度 [問34] 過去問解説

問題

問34

売上高、変動費、固定費、営業日数が表のようなレストランで、年間400万円以上の利益を上げるためには、1営業日当たり少なくとも何人の来店客が必要か。

  • 14
  • 20
  • 27
  • 40

[出典:ITパスポート試験 令和元年度 問34]

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正解

正解は「」です。

解説

 本問では、年間400万円の利益を達成するために1営業日あたり必要な来店客数を求める問題です。

 まず、利益は「売上-変動費-固定費」で計算されます。年間営業日数が300日なので、1日の来店客数をx人とした場合、年間の売上は3,000円×x人×300日、変動費は1,000円×x人×300日となります。
 これらを使って利益400万円を達成するための式を立てると、
 (3,000×x×300) − (1,000×x×300) − 2,000万円 ≥ 400万円
 つまり、(2,000×x×300) ≥ 2,400万円
 ⇒ 600,000x ≥ 24,000,000
 ⇒ x ≥ 40
 したがって、必要な来店客数は「40人」となり、正解はエです。
 このような損益分岐点や利益目標に基づく必要販売量の計算は、ITパスポートの中でも非常に実践的なテーマです。

ア(14):
 来店客数が少なすぎて、売上から変動費・固定費を差し引いても400万円の利益には届きません。
イ(20):
 20人では利益は出ますが、400万円の目標には届きません。
ウ(27):
 27人でも不足です。必要な来店客数は40人です。

難易度

 この問題は損益に関する基本的な計算を求める内容であり、数式の意味を理解していれば容易に解けます。一方で、営業日数を考慮に入れた年間の収支計算が必要なため、初学者にとっては一度立式のコツを理解しておくことが求められます。難易度は「やや易しい~普通」です。

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用語補足

変動費:
 売上や生産量に比例して増減する費用のことです。飲食業であれば材料費や電気代が該当します。

固定費:
 売上や生産量に関わらず一定に発生する費用。店舗の家賃や従業員の給与などが含まれます。

損益分岐点:
 売上と費用がちょうど一致し、利益も損失も出ない状態のこと。事業の採算ラインを測る上で重要です。

対策

 損益分岐点や利益目標に関する計算問題は頻出です。固定費・変動費・売上・営業日数の関係を理解し、式を立てて解く練習をしましょう。特に「xを使った立式と変形」のスキルを身につけると、類似問題にも対応しやすくなります。


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